日本財団 図書館


前頁の写真はノンステップバスの中で特に重要視されるところでございますが、フロントとリヤのフェンダー部分の通路幅でございます。フロントのほうは現在820ミリとれております。リヤのほうは610ミリ。リヤ610ミリというと車いすは無理ですが、前、中扉の間であれば自由に往来できることになっております。

028-1.gif

上の図は先ほどご紹介いたしましたけれども、ニーリングシステムを採用したときの床面の高さ並びにスロープ板の角度です。これを表したものでございます。

まず、左のほうは何もしない標準の高さです。標準の高さのときの状況を表しております。仮に150ミリの歩道があった場合、床面の高さ、現在300ミリですが、スロープ板のところは若干下がりますので、約4度の傾斜でスロープ板の角度が出てまいります。

この飛び出し量ですが、ボデイの外板から726ミリということで、700ミリぐらいの寸法があれば十分使用できるということでございます。歩道がない場合は、その下に絵が描いてございますが、15.2度という角度になります。

右のほうは、片側に左傾斜と言いますが、左側だけニーリングさせる方式になっております。左ニーリングさせますと、先ほど言いましたように90ミリ下がります。したがいまして、ステップの高さは210ミリということですが、この場合はもし縁石ないし歩道が150ミリございますと、0.7度と非常にフラットな、ほぼ水平に近い角度になります。

さらに、縁石がない場合が日本の現状からいきますとかなり多いケースですが、その場合は14度ということで、電動車いすが上れる限界に近い数字でございます。ほぼ上れると考えてよろしいかと存じます。こんなに状況になっております。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION