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昭和25年 神戸市採用

昭和28年 神戸経済大学経営学科卒業

昭和56年 神戸市助役就任

平成元年 神戸市助役辞職

平成5年より現職

主な社会活動

平成7年島根県市長会会長就任、平成9年全国市長会副会長就任

 

私は狭い都市地域内での公共交通のあり方につきまして、皆さん方に松江市の実例をご報告をさせていただきたいと思います。

松江市では市営バスをやっておりますが、これは昭和30年代には年間1100万ぐらいの運輸実績をあげておりましたが、私が4年前に就任いたしました時には300 万あまりの実績しかございませんで、経営も必ずしもよくありませんでした。この松江市というのは15万の人口でございますが、真ん中に大橋川という川がございまして、そこを境にしてだいたい南北に市街地が分断をされており、北の方がもともと城下町でありまして、城とか県庁、市役所があり、南の方は、戦後、市街地がどんどん広がり現在では人口は若干南の方が多いのではないかと思います。

したがって4本の橋の朝夕の通勤、通学は大変なラッシュがあるわけでございます。今、調べてみますと、マイカーでの通勤がだいたい55%ぐらい、公共機関が10%と言われておりまして、ちょうど大都市におけますマイカーと公共交通機関の逆の数字が示されておりまして、朝のラッシュ時における4本の橋の交通量は概ね計画の2倍ぐらいあり、交通渋滞を起こしています。おまけに5万3000戸ぐらいの所帯数に対し、10万台ぐらいの車の所有があるのではないかと推察されますが、今なお年々3000台ぐらいの保有台数が伸びております。

こういうことで、このままでは大変問題があるため、私は総合交通計画を立て今年の春までにその答申をいただいたわけですが、その中ではまず4本の橋を5本にして、できる

 

 

 

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