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それで、 先ほど棚沢さんの方からいろいろお話しありました中で、 たとえばいま具体的な車の問題として出ておりますのに、 低公害車というのがございます。 エコカーとも言いますけれども、 この低公害車自体がフェアをやっても何をやってもなかなか人の集まりが正直なところそんなによくない。 なぜよくないか……、 これはいま一般の人にまだ身近なものがないんですね。 といいますのは、 先ほど言いました電気自動車にしましても、 天然ガス自動車にしましても、 メタノール自動車にしましても、 走っているのが結局は役所の所有の車か、 あるいは特殊な車ということで、 そういうところではいま私たちが一番注目しているのは、 今回トヨタ自動車さんが12月から売り出されますハイブリットカー 「プリウス」 というやつ、 これが価格的にももう一般の人が手の届くところになってきていますし、 こういうものが一般の人に乗れるようになれば、 かなり一般の人への低公害車の認識が高まるんではないか。 結局は、 国民の意識をいろいろ引っ張っていくには、 一つには政府の規制が絶対大事だと思います。 それを使わざるを得ない、 ある程度そういうインセンティブが必要だと思います。 それと同時に、 一般の人にあまねく知ってもらうには、 それのシンボルとなる車、 いわゆるシンボルカーが大事だと思うんです。 だから、 今回トヨタ自動車さんが出される 「プリウス」 は、 これはおそらく一般の普及車となる最初の低公害車になるんじゃないかと思います。 とりあえずは月産1,000台ということだそうですけれども、 これは1,000台としましても年間にすると1万2,000台、 現在、 電気自動車とか天然ガス車をひっくるめても全国でわずか5,000台もないくらいですから、 これはもう大変な量になるわけです。

それと同時にもう一つは、 やっぱり低公害車のイメージアップ、 あるいは低公害車をイメージづける何かそういうものが必要じゃないかと思います。 それについては、 たとえばどこか低公害車で走れる非常に環境のいいところ、 たとえば電気自動車だったらどんな山の中でもいい、 あるいは低公害車だったらどんなところでもいい、 そういうようなシンボルとなるところをつくって、 一般の人に低公害車のイメージアップをする必要があるんじゃないかと思います。

とりあえず、 私の方はそういうことであります。

 

はい、 ありがとうございました。

それでは、 松村さんお願いいたします。

 

私は、 自動車と道なんですけれども、 車と道が切り離せないということから、

道路のサイドから若干意見を述べさせていただきます。 たくさん言いたいことはあるんですけれども、 時間がないようですからポイントだけ絞ってお話ししたいと思います。

昨年来、 道路審議会の方で新しい道路計画、 道路政策に対する議論を進めてきたんですが、 昨年キックオフレポートとボイスレポートを出しまして、 今年の3月中間取りまとめという形で、 もう一度皆さんにご意見をそれで募るということをやったわけです。 その中

 

 

 

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