・中国の実態調査と国家結核対策プログラムと、(Duanmu, Qian)
・結核対策の費用効果/薬剤管理/NGOのアドボカシーにおける役割(Norval)
(3)DOTSについて
・北京市のDOTSプログラム(Zahng)
・中国における世界銀行によるプロジェクト(Zhao)
・カンボジア、サモア、ベトナムへのDOTSの導入(Noval, Farrugia, Nhi)
(4)実践的研究の研修
・喀痰の塗抹、塗抹標本の読み方などの実習(Kim)
4)講師[資料1]:
国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)・WHO等より講師が招聘された。日本からは、本会の島尾・須知が派遣された。
5. 参加者による評価 [資料3]
ワークショップ終了時におこなわれたアンケートによると、「ワークショップ」の講義については、「大変役立った」「役立った」を合わせて81%となり、満足できる結果であった。
それ以降の2、3週目の研修に対しても、94%が「大変役立った」「役立った」と答えており、全体として、研修生の要望に沿った意義のある研修であったと言える。
また、内容とは別に、講義の進み方が速く、また講義時間が長く休憩が少なくきついという感想をもった参加者が多かった。
6. 総括
1)「アジア太平洋結核対策ワークショップ」と、これを含む全体の「中間レベルにおける結核プログラム運営に関する地域研修会」を、参加者からの満足のいく反響をもって、成功のうちに終えることができた。
2)DOTSは結核の蔓延を防ぐことのできる唯一の方法として、WHOが打ち出した結核対策戦略である。結核対策へのDOTSの採用とその成功が、今後の結核の現状を左右すると考えられている。しかし、現在、DOTSにより治療されているのは世界の患者の10%に過ぎないとされている。