〜芦屋マダムのド根性〜
芦屋は大阪湾に面した六甲南麓に立地し、自然環境が穏やかで居住条件が優れているのか早くから開け、明治後期から大阪・神戸の郊外の居住地として歩んで来ております。
面積は18.57k?uで市域は東西2.5km、南北8.8kmの南北に細長いコンパクトな住宅都市です。人口は現在推定75,000人であり、震災で1万人程減少しておりますが、多くの方が早く帰れることを願っております。
現存する史跡は少なく、いにしえから美しきイメージの街ではなかったかと思います。
しかし、歴史的災害等には幾多遭遇しており、昭和13年の阪神大水害は谷崎潤一郎の小説「細雪」に迫真の描写となり伝えられ、昭和20年には阪神大空襲をうけ、お屋敷街は灰燼に帰しました。
その都度、年月が人心を癒し、人々の誇りと情熱でもって芦屋のイメージをより鮮やかにして立ち直って来ております。
消防の歴史は、明治24年には消防組織が確立され、消防ポンプ車で消火に当たるのは天を突く行為であったと伝えられ、その気概は脈々と引継がれております。
現消防体制は、消防吏員93人・消防団員134人で有事に備え、消防の任に当たっております。
この度の『阪神・淡路大震災』では443人(全市民の0.5%)の尊い生命を失い全住家の90%以上が損壊をうけましたが、この大きな惨禍に耐え、明日の芦屋を信じ、日本で始めての女性の北村市長の下、全市民が"小さくとも世界に誇れる街・芦屋"の再建を目指し頑張っております。
芦屋市消防本部
消防長 鈴木憲太郎