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議長、山口最高裁判所長官、栗原地方公共団体代表(全国市長会会長)の来賓祝辞の後、表彰が行われました。

内閣総理大臣から消防功労者に対して表彰状が授与されました。また、自治大臣からは感謝状が、消防庁長官から表彰状等が授与されました。

日本防火協会では、各都道府県に推薦していただいた、自治体消防制度50周年の式典にふさわしい180の団体を表彰いたしました。表彰団体の内訳は以下のとおりです。

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また、本式典の前日(3月6日)に行われた全国婦人防火クラブ連合会総会の席上において、道府県婦人防火クラブ連合会会長の36人に徳田会長から感謝状が、記念品を添えて贈呈されました。

日本防火協会の表彰では、司会者の読み上げにより、日本防火協会会長表彰受賞者が起立しその代表として、埼玉県入間市幼年消防クラブ連合会会長の小泉泰人氏が、徳田会長より、表彰状と記念品を受領いたしました。この表彰を励みに、今後ますます民間防火組織を拡充し、さらに団結を強め、災害のない明るくきれいな住み良い社会を築くため、その活動が活発になるよう祈念するものであります。

当協会の他に、日本消防協会及び全国消防長会の表彰が行われました。

表彰に続いて、幼年消防クラブ員による特別演技が行われました。出演したのは埼玉県入間市の「ゆりかご保育園幼年消防クラブ」と「おおぎ保育園幼年少年クラブ」のクラブ員60名でチームワークが最も大切な「組体操」の演技を披露いたしました。

両クラブとも個別練習を繰返し、昨年の11月頃から合同練習を積み重ねて参りましたが、今年の1月から2月にかけてのインフルエンザで休むクラブ員も多く、全員がそろっての練習には大変苦労があったとのことです。

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式典では、メンバー一人も欠けることなく、日頃の練習成果を発揮され、会場からは感嘆の声とともに喝采の拍手が鳴りやみませんでした。特に両陛下も笑顔で、拍手をされておられたのが印象的でした。

演技の内容は、大鼓の合図にあわせクラブ員たちが、火災を発見して無事に消火をするまでを江戸町火消しをモチーフに、7種類の組体操で表現したものですが、互いの協調性、忍耐力、強靭さを必要とするこの演技は、消防制度の50周年を記念する式典には、まことにふさわしいものと思われました。

出演した、ゆりかご保育園、おおぎ保育園は、緑豊かな茶どころ埼玉県の入間市にあります。保育目的として「豊かな心」「丈夫な体」「考える子供」を据え、緑豊かな環境のもと、四季を通して自然に親しみ、基本的生活環境の確立を目的として、地域社会の生活、習慣、文化に親しんでいるとのことです。そして、緑豊かな環境の中でクラブ員たちは伸々と園生活を送っております。

天皇、皇后両陛下をはじめ、日本武道館を埋めた8,500人の関係者の前で、一生懸命練習した成果を立派な演技で披露してくれたクラブ員たち。そして、演技指導にあたられた、先生方や、入間市消防本部職員、埼玉県消防関係職員等関係の方々に深く感謝を申し上げます。

幼年消防クラブの演技が大きな拍手とともに終了した後に両陛下がご退席になられ、式典は盛会の内に開式となりました。

自治体消防制度50周年記念式典を契機に、決意も新たに、今後ますます民間防火組織の拡充が図られ、またその活動がさらに活性化していくことが期待されます。

 

 

 

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