最近の火災の概況
-平成9年版消防白書から
消防庁防災情報室
平成9年版消防白書は、さる12月12日の閣議に報告されました。同白書は、平成8年中の資料を中心に火災をはじめとする各種災害の実態と消防行政の現況について解説したものです。
以下、発表された同白書をみながら、最近の火災の状況を見てみましょう。
1 出火件数の状況
平成8年中の出火件数は、64,066件であり、前年の62,913件に比べ1,153件(1.8%)増加しております。
出火件数を火災種別(火災は建物、林野、車両、船舶、航空機、その他の火災に分類されています)ごとにみますと、建物火災は34,756件であり、これを前年と比べると217件(0.6%)の増加となっています。また、林野火災は4,339件で前年に比べ267件(6.6%)増加しています。車両火災は、昭和50年以降毎年増加しており、