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防災映画「マグニチュード」の劇場公開(チャリティー上映)について

 

当協会製作による防災映画「マグニチュード」は、既に多くの団体で上映されているところですが、本映画の製作に取り組んだ映画人によるAVP(アーティスト・ボランティア・プロジェクト)等の発案により、本映画製作の趣旨を生かすため、今般、「チャリティー上映会」として、民間の劇場で一般公開が行なわれることになりました。

この映画は、国民の防災意識の高揚に寄与することを目的に製作されたもので、製作にあたっては多くの方々から幅広い御協力をいただきました。消防庁も、この取組みの趣旨に賛同し、製作に当たって協力を行なってきたところです。

「チャリティー上映全」としての一般劇場公開は、多くの国民にこの映画を見ていただき、感動を通じて防災意識を高めていただく機会を提供するとともに、この映画に対する社会的な関心と評価を高めるものと考えられます。

「チャリティー上映会」による収益については、阪神・淡路大震災の被災者への支援にチャリティーする予定ですので、婦人防火クラブを始め、広く関係団体等や住民の方々に対して周知を図っていただければ幸いです。

◇公開時期 公開日は、平成9年11月下旬予定

(公開日から概ね4週間上映)

*公開日は全国一斉のスタートにならず地区や劇場によって差異がでることがあります。

◇公開場所 全国各地(各都道府県1カ所以上)の劇場で公開

*劇場名は次号以降で御連絡する予定です。

 

=防災映画「マグニチュード」=

製作:(財)日本防火協会

企画:A・V・P(アーティスト・ボランティア・プロジェクト)

製作協力:?株歯?堂

特別協力:自治省消防庁

プロデューサー:加藤和廣、小林壽夫

監督:菅原浩志

出演:緒形直人、薬師丸ひろ子、田中邦衛、高橋恵子 ほか

 

あらすじ

20年前に発生した大地震の際、消防署員だった辰雄(田中邦衛)の出動中に、誠(緒形直人)は目の前で母美代子(高橋恵子)を失う。辰雄は妻を救えなかった自責の想いが、誠は母を救えなかった父への恨みが、互いの心を閉ざし、そのまま、誠は母の実家に引き取られてしまう。

そして20年後、誠は特別救助隊長となって戻ってくる。再会した親子だが、お互い接点が見出せない。そのうち、消防団員になった辰雄と小学校教師の陽子(薬師丸ひろ子)が、共同で実施した消火訓練で生徒がぼや騒ぎを起こし、父子の間はますます気まずいものになってしまう。

これに落胆した辰雄は、消防団をやめ、漁の最中にケガをして入院した。その際、誠は父が20年間調べてきた地震に関する膨大な資料を見つけ、辰雄への想いを改めると同時に、看病に当たっている陽子の秘密を知る。

親子の絆が結ばれると思われた時に、再び地震が……。

 

 

 

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