日本財団 図書館


ものであること。

? 油ゲル化剤については、次の要件を備えていること。

イ 液体油ゲル化剤

(イ) 引火点は、摂氏61度を超えるものであること。

(ロ) 水溶性成分が海中に残留するものでないこと。

(ハ) 対生物毒性は、スケレトネマ・コスタツムを1週間、当該液体油ゲル化剤の含有量が1万立方センチメートルにつき1立方センチメートル以上の溶液で培養したときに当該スケレトネマ・コスタツムが死滅しないものであり、かつ、ヒメダカを24時間、当該液体油ゲル化剤の含有量が1万立方センチメートルにつき30立方センチメートル以上の溶液で飼育したときにその50パーセント以上が死滅しないものであること。

ロ 粉末油ゲル化剤

(イ) 引火点は、摂氏61度を超えるものであること。

(ロ) 海面に浮き、容易に回収されるものであること。

(ハ) 対生物毒性は、スケレトネマ・コスタツムを1週問、10キログラムにつき当該粉末油ゲル化剤を1グラム以上加えた液で培養したときに当該スケレトネマ・コスタツムが死滅しないものであり、かつ、ヒメダカを24時間、10キログラムにつき当該粉末油ゲル化剤を30グラム以上加えた液で飼育したときにその50パーセント以上が死滅しないものであること。

 

?-2 排出油防除計画(抜粋)

?-2-1 排出油の回収

排出油の回収方法としては、油回収船、油回収装置等を使用して回収する、油吸着材、油ゲル化剤、高粘度油回収ネット等を使用して回収する物理的回収、その他ひしゃく、バケツ、半切りドラム缶、バキュームカー等を使用して回収する応急的、補助的な回収があり、排出油の防除作業に当たっては、排出油の種類及び性状、拡散に伴う油層厚の変化の状況、経時変化の状況、気象海象の状況等に応じて、これの回収方法のうち最も効果的な方法を用いるものとするが、この場合は、次の点に留意する必要がある。

? オイルフェンスで包囲あるいは誘導した排出油は、油回収船、油回収装置等を使用した機械的回収方法により回収することが最も望ましいが、状況によっては、これと相まって他の回収方法も併用して効果的に回収するよう努めるものとする。

? 油吸着材を使用して回収した場合、使用後の油吸着材は、風浪や海潮流の影響を受けて広範囲に散乱あるいは沈下するので、その回収方

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION