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ライフサイエンスシリーズ「ナースのための最新感染症学」

 事業名 保険医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


なることもあります。治療としては輸液が第一で,とにかく失われた水分と電解質を補うことが第一です。抗菌剤としてはテトラサイクリン系のドキシサイクリンやニューキノロン系抗菌剤がよく効きます。予防としては水や魚介類などの飲食物を十分加熱するということです。コレラワクチンがあり,ある程度の有効性はあるようですが,まだ十分の効果とはいえないようです。経口コレラワクチンの開発がいま進められているところです。

 

10)赤痢菌

赤痢菌は@Shigella dysenteriae,AS.sonnei,BS.flexneri、CS.boydiiの4種類があります。一番重症になるのはShigella dysenteriaeというタイプです。これも東南アジアなど発展途上国で感染してくるケースが大部分です。感染した人の便,あるいは汚染した水,食物などを介して経口的感染が起こります。または同性愛の人で肛門性交などを介して感染する例もあります。症状は水溶性下痢,そして症状が強くなると腹痛,粘液便,血便が出ます。治療はニューキノロン系抗菌剤等がよく効きます。

 

11)エルシニア菌

これは動物が持っている菌で,十分調理しないで汚染された食物を食べることによって感染することがあります。また,井戸水が汚染されて感染を起こしたケースもあります。やはり下痢,腹痛,発熱を起こしますが,腹痛はしばしば右下腹部痛を訴えて,時に虫垂炎と誤診されることがあります。二次的に腎炎や結節性硬斑などの症状を合併することがあります。これも治療がよく効きます。

 

 

 

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更新日: 2021年1月16日

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