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新年のごあいさつ

(社)中部小型船安全協会会長 関合宗夫

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新年明けましておめでとうございます。

会員の皆様におかれましては、大いなる期待を抱き、新年を迎えられた事と存じます。

当協会も昭和五十二年の設立以来、三十一年目の新春を迎える事となりました。

この間、会員の皆様の変わらぬご支援、ご協力と関係官公署、諸団体のご指導により、プレジャーボート等小型船舶の海難防止、航行の安全確保等に多大な成果を挙げることができましたことを心からお礼申し上げます。

さて、国民生活の向上安定と余暇時間の増大等により海洋レジャーの需要は量的に増加し、質的にも高度化、多様化しております。

このような状況にありまして、愛知、三重両県の沿岸海域は、我が国有数の海洋レジャーのメッカと称せられ、シーズンともなればモーターボート、水上バイク、ウインドサーフィン等の活動が益々盛んになる様相を呈しており、特にここ数年の間に新しく水上バイク等マリンスポーツが急速に増加してきました。

このようにレジャーの海洋志向は、四面海に囲まれた我が国として誠によろこばしいことと思いますが、反面、知識、技能の未熟、無謀な行動による海難事故、海浜における人身事故や漁業者等、海を生活の場とする人々とのトラブルも依然として絶えることなく発生致しております。このため海のレジャースポーツを楽しむ人々は、無理な行動を慎み、正しいマナーとルールを守って、他人に迷惑を掛けない、他人の生活の場を犯さないよう、常に心掛けることが要請されるものであります。安全で秩序ある海洋性レジャーの普及と発展を推進する当協会からも切にお願い申し上げる次第であります。

また、当協会は健全な海洋レジャーの発展を図るために、個々の安全意識の高揚と自覚を促すことが重要であり、海上安全パトロールや海上安全指導員による現場指導をより一層の充実、広報活動及び啓蒙活動を積極的に推進させて行きたいと存じますので相変わらずのご支援の程よろしくお願い申し上げます。

終わりにあたりまして、協会の皆様の本年のご活躍とご健勝を祈念いたしまして新年のご挨拶にかえさせていただきます。

 

 

 

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