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〔事例2〕衝突

6月16日、手こぎゴムボート(乗船者1名)は、師崎漁協沖合において、錨を入れ魚釣りをしていたところ、同船の左舷船首から左舷外板にかけて、船舶に衝突されたもの。

衝突後、乗船者は帰港途中の釣り舟に発見.救助され病院に収容されたが、容体が急変し意識不明の重体になり、急性硬膜下血種により死亡した。

・主たる海難の原因 見張り不十分(推定)

 

〔事例3〕衝突

7月14日、水上オートバイK号(2名乗船)、同T号(2名乗船)はともに幡豆町洲崎地先において遊走していたが、 一五:一〇頃、K号は前方の見張りが不十分であったことから、右前方から旋回を繰り返しながら近づいてくるT号に気づかず、また、T号は旋回方向の見張りを十分行わないまま左旋回し、両船が衝突したもの。

衝突後、両船の乗船者4名は海中に転落し、付近にいた他の水上オートバイに救助されたが、K号船長は溺死、同乗者は頭部・胸部打撲により治療1週間と診断された。

・主たる海難の原因 見張り不十分

 

〔事例4〕衝突

7月21日、ヨットB号(7名乗船)は、日間賀島から衣浦港向け帆走中、一方の漁船J丸(1名乗船)は、約11ノットで漁場向け航行中に尿意をもよおし、約700メートル前方にB号を視認していたものの、そのまま所用を済ませ正面を向いたところ、目の前にヨットが見えたため避航動作をとったが間に合わず、一四:三〇頃両船の右舷側同士が擦れ合う形で衝突したもの。

右舷側甲板上で寝ころんでいたB号船長は、船体に挟まれ脳挫傷及び肺挫傷により死亡した。

・主たる海難の原因 見張り不十分

 

〔事例5〕衝突

10月10日、モーターボートT号(3名乗船)は、衣浦港内で錨泊し魚釣りをしていたもの、漁船N丸(1名乗船)は、漁場向け航行中のところ、一一:三〇項、N丸がT号船首部に乗り切った形で衝突、T号乗船者のうち1名は衝突直前に海に飛び込み難を逃れたが、残る2名が頭部等を打撲し、うち1名は搬送先の病院でまもなく死亡した。

・主たる海難の原因 見張り不十分

 

〔事例6〕衝突

11月3日、遊漁船S丸(1トン)は、釣り客9名を乗せ釣り場向け10乃至12ノットで航行中、遊漁船M丸(3トン・1名乗船)は、釣り客を迎えにいくため約8ノットで航行中、〇六:一四頃ほぼ真向かいの状態で衝突したもの。

衝突により、S丸は船長及び乗船者6名が負傷し、船首右舷側に破口及び亀裂が生じ自力航行不能となったが、相手船のM丸に救助された。

・主たる海難の原因 見張り不十分

 

〔事例7〕乗揚げ

8月17日、モーターボートF号(19トン・14名乗船)は、御津町所在のマリーナを出港し鳥羽向け航行中航路を誤り、一三:○○頃暗礁を乗り切り船底に衝撃を感じたため錨を入れ停泊していたが、船尾付近から浸水が生じたので、付近航行中の漁船に鳥羽までの曳航を依頼したもの。

F号は、一三:三〇頃目的地の面海域まで曳航されたが、浸水により水没した。

・主たる海難の原因 船位不確認

 

〔事例8〕浸水

9月28日、モーターボートO号(1トン.3名乗船)は、〇七:○○頃から志摩半島南方沿岸にて錨泊し魚釣りをしていたが、一三:〇〇頃釣りを終え帰港するため錨を揚げよ

 

 

 

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