9.機関故障・舵故障時の処置
(1)処置の手順
?異状に気付いたら、直ちに機関停止
?水深がゆるせば投錨
?水深が深い場合はシーアンカーの使用
?見張り員を数名残し、故障箇所の確認
?応急処置の見込み判断
?応急処置不能と判断された場合救助要請
?舵故障の場合、仮舵を使用し、近くの安全な港に避難
(2)シーアンカー
シーアンカーがない場合、船首から抵抗となるもの(例えば束にしたロープ、バケツなど)を流すことも有効です。
シーアンカーを使用することにより、船首が風浪に対して立つため、強風波浪時では横風・横波を受けて転覆する危険が少なくなります。
また、中風時においても船体動揺を少なくでき、修理作業が容易になります。