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精神障害者への援助は一般に誰が行うのが望ましいかを質問したところ、これもまた「家族や親戚」が2.29点で最も高い得点であったが、2位が「精神病院等の医療機関」の1.70点であり、高齢者の介護の場合と異なる結果が出た(図??-2)。次いで「市区町村などの公的サービス」が1.25点、「近隣の人や友人」が0.21点、「民間によるサービス」が0.17点、「ボランティア」が0.16点、「その他」が0.02点であった。

年齢毎性別にみると、「家族や親戚」では「40歳未満女性」が2.41点で高い比率を示した。「公的サービス」は若年層で低く「40歳未満男性」が1.00点、「40歳未満女性」が1.04点であったが、「40-59歳男性」では1.42点、「40-59歳女性」では1.37点、「60歳以上男性」では1.41点、「60歳以上女性」では1.24点であった。

 

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3) 望ましいサービスの受け方(問16)

 

ところで、高齢者や精神障害者がどのようにサービス受けるのが望ましいと意識されているのだろうか。「高齢者も精神障害者も一緒にサービスを受ければよい(一緒にサービス)」が33.3%で最も高い比率を示し、「必要性はわかるが、一緒にサービスを受けるには抵抗がある(抵抗有り)」が29.0%、「必要性はわかるが、高齢者福祉サービスも不十分であり対象を拡大しない方がいい(拡大しない)」が23.4%、「ヘルパー派遣などの福祉サービスが、なぜ精神障害者に必要なのかよくわからない(必要性疑問)」が10.6%であった(表??-5、図??-3)。

「一緒にサービス」では若年層で比率が高く「40歳未満男性」が35.9%、「40歳未満女性」が36.1%であった。「60歳以上男性」は33.3%、「60歳以上女性」は24.5%であった。「抵抗有り」では若年層で比率が低く「40歳未満男性」が22.5%、「40歳未満女性」が25.7%であった。「60歳以上男性」は32.8%、「60歳以上女性」は32.5%であった。「必要性疑問」も若年層で比率が低く「40歳未満男性」が8.1%、「40未満女性」で7.0%があった。

 

 

 

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