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(3) コンテナターミナルの稼働状況

ガントリークレーンの処理能力からみたコンテナターミナル稼働率は、ポートアイランド、六甲アイランド、摩耶埠頭全体で1割強ときわめて低い稼働率となっている。なかでも、平日の深夜・早朝、日曜日については5分にも満たない稼働率となっている(p.29参照)。これは、稼働中のコンテナターミナルについて調査を行った結果であり、これに休止中のものを合わせると、神戸港全体としてはさらに低い稼働率となる。

また、神戸港は、バース、ガントリークレーン等施設面からみれば世界的に屈指の港湾であるが、コンテナターミナルの稼働率からみれば、港のキャパシティに対し取扱い貨物量が少ないため、その充実した施設の能力を十分に活用できていない、利用率の低い港湾であるといえる。

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(4) 神戸港の評価

アンケート調査、ヒアリング調査において、神戸港を利用する荷主・船社は、神戸港の港湾施設整備、航路の充実を評価し、輸出入ノウハウ、荷役の質の高さなど港湾運営ソフトの蓄積を評価している。

一方、荷主、船社は、港湾のトータルコストが高いこと、水先制限が厳しく料金も高いことを神戸港の短所としている。

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