日本財団 図書館


第1章 神戸港の概況

1.神戸港の発展経緯

1-1.貨物取扱量の推移

神戸港は、1960年代後半からのコンテナリゼーションに一早く対応し、1980年代前半までは世界諸港において2〜4位の貨物取扱量を誇っていた。しかし、80年代中頃からは、東アジア地域の経済発展に伴うコンテナ取扱量の増大により、神戸港の外貨コンテナ取扱量はシェアを低下させつつあった。

このような中で、1995年1月17日阪神・淡路大震災が起こった。震災により神戸港の港湾機能は停止し、外貨コンテナ貨物は国内外他港へシフトした。

神戸港の港湾施設は1997年3月末で全面的に復旧した。震災前(1994年)と比べて、1996年の貨物取扱量は7割台半ばまで回復したが、1997年は再び減少に転じ、7割程度の回復にとどまっている。1996年から1997年の貨物の推移を見ると、港勢は停滞傾向にある。

007-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION