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d HTML(HyperText Markup Language)の活用

 

この他に,HTML(HyperText Markup Language)形式での資料作成も考えられる。この形式は,インターネットのホームページにデータを展開する場合の標準的なフォーマットである。しかしながら,レイアウトに制限があり,高品位な出力が得られない,記述言語が難しいという欠点もある。なお,これらについては,何度かのバージョンアップにより改善されつつあるが,他方,多機能化が進みすぎたり,必ずしも標準化(統一規格化)されていないなどの制約が出てきている。

 

(2)データの保存(記憶),出力,発信過程

 

a DTP(Desk Top Publishing)

 

防災関係資料のデジタル化により,文字や画像情報の混在した防災パンフレット等のデータの編集・レイアウト・出力が容易になる。

 

b データベースシステムの活用

 

防災関係資料のデジタル化により,データを効率的に活用する方法として,データベースシステムの構築が考えられる。各種防災資料のデータ蓄積は勿論のこと,迅速なデータの分析・解析において,また,それらの結果からの予測やシミュレーションへの応用も考えられる。

併せて各地方公共団体間での情報のデータベース化,オンライン化,ネットワーク化を推進することにより,防災情報の共有が強力に促進されると考えられる。

 

c GIS(Geographic Information System)への応用

 

GISとは,地理的位置や空間に関する情報をもった自然,社会,経済などの属性データ(空間データ)を統合的に処理,管理,分析し,その結果を表示するコンピュータの情報処理体系である。デジタル化された情報(データ)とGISとの応用により災害時の迅速かつ円滑な災害応急対策,災害復旧対策への活用が可能となると考えられる。また,被害予測システム等のシミュレーションへの応用も可能となる。

 

d WWW(World Wide Web)上での情報の発信(共有化)

 

インターネットのホームページ上で,防災関係資料の収集や提供を行うことは,今後益々増えていくものと考えられる。これに併せて,災害時にWWW技術をベースにした災害情報を伝達することにより,被災者や救援機関との間で円滑なコミュニケートが可能となると考えられる。

 

 

 

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