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は し が き

 

近年,急速に普及しつつあるインターネット環境のもとで,様々な団体が開設するホームページにアクセスし,有用な情報を収集する機会が極めて多くなってきました。このような手段を活用することにより,都道府県,市町村等地方公共団体における防災情報の発信・収集・交換が容易になり,防災行政の効率化・科学化に及ぼす影響は極めて大きいものと思われます。

ところで,インターネット等を利用するには,都道府県,市町村等の地方公共団体の有する防災関係資料をインターネット上で展開しやすいようにデジタル化しておく必要があります。ところが,このような資料のデジタル化のノウハウ(以下,「デジタル化手法」といいます。)の特性は,十分把握されているとはいえない状態にあります。

そこで,財団法人消防科学総合センターでは,平成9年度事業として,「防災資料のデジタル化技術に関する調査研究」に取り組み,防災関係資料のデジタル化手法の最近の傾向と特徴及び将来的な動向の調査を踏まえ,市町村等の防災関係資料の特性に対応した効果的なデジタル化手法のあり方を明らかにするとともに,このようなデジタル化手法を活用することによってもたらされる防災行政の高度化の展望を検討しました。

本報告書は,このような調査研究の成果をとりまとめたものであり,市町村等が保有する防災関係資料の効果的なデジタル化の推進の一助になれば幸いです。

また,本調査研究にご協力いただいた株式会社ぴーぷるの各位に厚くお礼申し上げます。

なお,本調査研究は,財団法人日本船舶振興会(日本財団)の研究補助金の交付を受けて実施したものであり,ここに記して感謝の意を表する次第です。

 

平成10年3月

 

財団法人 消防科学総合センター

理事長 藤田康夫

 

 

 

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