3. 防災の原理を考える
防災は「隠し味」であり「月光仮面」である。決して「戦艦大和」であってはならない。日常的には表立ってはならないということである。
防災に偏重してはならないが防災を軽視してもならない。防災はバランスであることを肝に銘じよう。防災まちづくりの要点は、日常性と非日常性との有機的関係を正しく捉えるところにある。
防災には、防災の心と防災の知恵と防災の技術が必要である。なかでも「心」が大切で防災の心を生みだすためには、誇りうる「まち」と「いえ」をもつことである。そのためには文化的視点が欠かせない。
まず、災害に強い人をつくろう。それから災害に強い社会をつくろう。最後に災害に強いまちをつくろう。