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うみのバイブル第3巻(米国海軍・シーレーン・海洋地政学入門に関する基礎的な論文)

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


日、横須賀から5日、ハワイから10日〜2週間、米西岸から約20日、米東岸から希望峰廻りで30日、パナマ経由で25日、ケープホーン廻りで約40日であった(16)。

また朝鮮半島有事の場合には、アメリカ本土西岸から1個パトリオット大隊(ミサイル・ランチャー48基)、TBMDミサイル192基を海上輸送ならば30から50日、空輸でも20から40日を要するが、空母戦闘群ならば10から35日で展開できるとしている(17)。また、展開された空母戦闘群からの出撃機数は、救難・偵察・電子戦支援・哨戒・迎撃待機・整備などで航空機が残置されるため、ベトナム戦争では直接戦闘行為に参加した航空機は、全搭載機の40パーセント程度、空母2隻で60機、3隻で90機程度であった(18)。これに対して空軍力の展開速度は、ベトナム戦争ではB-52戦略爆撃機で、アメリカ本土から平均5〜6日、戦闘爆撃機で約1週間であったが、戦闘爆撃機のアメリカ本土からの最少展開所要時間は、空中給油を実施しつつ、フロリダ州マクデール空軍基地から展開された、F-4ファントム戦闘爆撃機の72時間であった(19)。しかし、後方支援部隊や整備器材がない、一時閉鎖されていた基地にファントム戦闘爆撃機35機を展開するのに、1000人の工兵隊を海上輸送するとともに、さらに地上要員や整備器材などの運搬のため、C-141型輸送機146回の飛行が必要であったと言われている(20)。

 

B 海軍力の国際政治性と外交支援上の価値

日本が開国したのは、ペリー(Mathey K. Perry)艦隊の砲艦外交(Gunboat Diplomacy)による軍事的圧力であったが、海軍力をプレゼンスさせ誇示し圧力を加えることは、大海軍国によって常続的に行われてきた。インド・パキスタン戦争時のアメリカ第7艦隊やソ連艦隊のインド洋展開、プエブロ号事件に対するエンタープライズ以下空母3隻の日本海投入など、過去に海軍力は国家意志を示す手段として、極めて政治的に使用されてきた。海軍力を行使した国際政治上の駆け引きを、北ベトナム港湾へのアメリカの機雷封鎖に対するソ連と中国の対応を示すと、ソ連は北ベトナムへの精神的支援、第3世界への影響力の発揮、国家威信を示すために、スベルドルフ型巡洋艦以下10数隻の艦艇を南シナ海に派遣した。アメリカはこれらの部隊に対する監視を強化するとともに、ソ連が対艦ミサイル(SSM)装備の潜水艦を出港させたことを探知すると、対潜空母タイコンデロガ(Ticonderoga)を急遽投入し、アメリカの強い決意を示した。

一方、中国は北ベトナムに1隻の掃海艇を供与し、北ベトナムに対する支援姿勢を示した。すると、ソ連は直ちに4隻の掃海艇を供与して、中国と北ベトナムとの間に割って入っ

 

 

 

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