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ーラムのメンバーとして協力することになりました。

『自治組織活性化事業』には次の3つの意味があります。

?住民が自分たちの住んでいる地区の将来について自分たちで考え、これから何をして行くべきかを話し合って決めるという、地方自治の原点に帰ること。

?さまざまな住民の活動が活発に行われる社会をつくり、その活動が町の中で積み重ねられることによって、町が変わっていくということ。(まちづくりの活動はもとより、環境対策(合成洗剤を使わないなど川を汚さない運動、ほたるの棲む川の復元、リサイクル、ダイオキシン対策など)、福祉(高齢者の在宅介護、子どもの保育など)、文化活動(伝統文化の保存伝承、花いっぱい運動)、スポーツ、子ども会や老人会・・・・)

?地方分権の時代に備えて役場職員の力をつけ、住民主体のまちづくりが実践できるまでに高めること。それによって分権と絡めて進められるであろう市町村の合併が行われる場合にも、そこでイニシアティブを発揮できるようにすること。

(大井川町は藤枝市と焼津市にはさまれており、現状では、意識の面での対等な合併を考えることは難しく、役場職員の将来は危ういと町長は考えている。)

?については、町の予算を受けて事業を執行できる組織を、地域でつくるということが考えられています。新しい組織をつくるという考え方の元には、既存の町内会は、会長が毎年交代する輪番制であることなどから、事業(費)の受け皿として、ふさわしくないという判断があります。

?については、このような地縁組織ではないテーマ・コミュニティも、?の事業(費)の受け皿になり得るという考えが、都市型社会らしい新しい視点だと思います。私はかねてより、地縁組織としてのコミュニティは、越勢的に実態が薄れつつあり、都市、農山村にかかわらず、それを復活させようという考えは間違っているのではないかと考え、また言ってきました。地縁的なコミュニティよりも、テーマごとに興味のある人が集まってつくるテーマ・コミュニティ(地縁組織としてのコミュニティと分けるために、アソシェーションというべきだと思いますが)を重視すべきだと言うことです。また、ひとつのテーマについて使命を果たしたアソシェーションは解散し、また新たなテーマについて、「この指とまれ」で人が集まれば良いのではないかということでもあります。

昨年の12月に新潟県新井市で行われた「東北まちづくり企画者会議」で、新井市の阿部総務課長が、「私は今、まちづくりに意欲を持つ人たちの活動を支援するために、既存のコミュニティなど古い仕組みを壊

 

 

 

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