日本財団 図書館


003-1.gif

 

003-2.gif

見学会の参加者は定員制限のため抽選としたが最終的に80名の参加を得た。

メガフロートでは最大定員が制限されているため,参加者を2回に分けて乗船見学させ,乗船していない半数の参加者にはその間近接する横浜市の八景島へのミニクルーズを実施した。

メガフロート上ではメガフロート技術研究組合の9名の職員により,各フロートの結合方法や係留方法,腐食対策,内部構造,甲板面の養生など広範囲にわたって参加者への説明と案内を行って頂いた。また,浮体空港としての利用を実感してもらうためラジコンヘリコプターのデモフライトを行ったが,いずれも好評を博した。

最後に小中学生の参加者には記念品としてポンポン船のプラモデルをプレゼントし,また,(財)船の科学館の入場券を参加者全員に進呈した。

参加者へのアンケートによれば,海・船に対する関心度などは比較的高かった(88%)が,メガフロートや造船学会の認知度はいずれもほぼ半数であった(名前だけ知っているを加えると65%)。

この見学会を学会のPR活動で直接知った比率はさらに低く(35%),偶々友人・知人の紹介で応募・参加した者が多かった(43%)。

見学会に対する参加者の反応は百聞は一見に如かずで,非常に好意的なものであり,滅多に体験できない本物に触れる事ができて良かったといった一般的な意見の他,メガフロートの有効利用(レジャーランド,災害対策備蓄基地,浮体空港など)や海域有効活用のためにもっと積極的に一般にPRしていくべきという意見も多数を占めた。小学生にはメガフロート周囲のクラゲが大いに興味を引いたようであった。

往復に使用したベイブリッジ号は双胴船で走行中は安定性に優れ,また天候にも恵まれて快適な航海であり,航行する船舶や海上から眺める陸地の風景も一興であったが,片道80〜90分の乗船中の時間は挨拶とメガフロートの紹介ビデオだけでは消化しきれず小中学生にはやや時間を持て余した感もあった。この時間を利用して小中学生向けの簡単な実験や講義を準備しておけば良かったと反省している。

メガフロート研究組合には現地での説明に多くの職員を派遣して頂いた。また日本財団には本見学会実施に対し補助を頂くと共に当日は職員4名のご参加を頂いた。さらに木見学会を共催して頂いた(財)船の科学館にも事前の準備を含め大変お世話になった。ここに改めて感謝申し上げます。

 

 

 

前ページ   目次へ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION