日本財団 図書館


(37) Paving法による四角形自動メッシュ生成法の自動き裂進展解析への適用

川村恭己,角 洋一(横浜国大)

有限要素法を用いた自動き裂進展解析では, き裂進展に伴う各ステップでの自動メッシュ生成が重要な課題である。本研究では,き裂進展解析に適した完全四角形自動メッシュ生成法を開発した。さらに,き裂進展解析における各ステップでの適切なき裂進展長さを,許容誤差を基に自動調整する手法を開発することにより,一定精度内で効率的にき裂進展解析を行うことが可能になった。

010-1.gif

 

(38) ベイジアン信頼性解析を適用した非定期構造検査に関する研究(第2報)輸送機主翼構造部位の信頼性解析

板垣 浩(横浜国大),篠塚正宣(南加太),朝田洋雄,伊藤誠一(航空技研)

構造物の最適な検査計画を設定するために,ベイジアン解析を適用してこの問題の定式化を検討してきた。この信頼性解析の有効性を確認するために,ダメジ.トレランス設計を適用する輸送機の主翼下面構造部位を取り上げて,そこに発生・進展する損傷過程や部位の破損率のモデル化,ならびに不確実要因の推定結果を基にした検査時期の設定等について検討し,十分な知見を得ることができた。

010-2.gif

 

(39) 船体構造検査と疲労信頼性に関する感度解析(英文)

金 成燦,藤本由紀夫,新宅英司(広大)

船体の6つの部位の疲労特性と検査能力をアンケート調査で求め,検査信頼性解析を行って現状の部材信頼度を明らかにした。次に現状の平均値を基準条件として,その周辺で作用応力,検査間隔,亀裂成長特性をパラメータとする感度解析を行った。そして部材信頼度改善,部材の軽量化,検査の簡素化等などの要求への対応策を明らかにした。

010-3.gif

 

(40) 造船用鋼塗装材の腐食疲労挙動における温度の影響

高梨正祐(IHI),富士彰夫(IHI),小林佑規(船研),小島正男(IHI),熊倉 靖(IEM),北川正樹(IHI)

タールエポキシ樹脂塗装試験片を用の人工海水中での腐食疲労強度を求め,温度の影響を明らかにした。造船所の建造工程を模擬し,試験片は塗装前に強制散水により大気暴露し,その表面状態を変化させた。腐食疲労寿命は暴露により生じる腐食ピットに依存することが判明した。また腐食疲労寿命は,25°Cを基準にすると,40〜60°Cで1/1.05〜1/1.13低下した。

010-4.gif

 

 

 

前ページ   目次へ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION