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(33) 船底外板の座屈・塑性崩壊強度に関する研究

矢尾哲也(広大),仁保 治(三井造船),藤久保昌彦(広大),バル.ベルゲス(広大大学院),水谷圭介(広大大学院)

船底外板を水圧および2軸圧縮を受ける連続防撓パネルとして取り扱い,防撓材の影響を考慮した座屈強度相関関係の解析式を導くと同時に,有限要素法による弾塑性大たわみ解析を実施した。その結果,水圧は座屈強度を上昇させるが,パネルとしての座屈モードは単純支持であること,防撓材の影響で座屈強度が上昇することを明らかにした。また,船級協会による座屈強度算式は,最終強度まで考えると十分に安全側の座屈強度を与えることが明らかとなった。

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(34) 薄肉円形双曲殻の抵抗機構について(英文)

Thomas George,岡田博雄(大阪府大),福地信義(九大)

円筒殻と球殻以外の各種の円形回転殻において,より広範囲の曲率不変量領域で定義されるHyperbolicシェルの抵抗機構を解明するため,従動力が作用する薄肉シェルの支配方程式の伸縮と曲げに関連する各部分が全体のつりあいに与える影響を厳密に求める。これによって,水中トンネル構造体の様な部分的負曲率を持つ殻構造の抵抗機構について円筒殻と球殻の場合との比較検討を行った。

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(35) 連続性を考慮した矩形パネルの剪断座屈崩壊について

正岡孝治,岡田博雄(大阪府大),上田幸雄(近畿夫)

船がスラミングをうけて船側パネルが剪断座屈崩壊する場合を対象として問題を数値的に解析した。船側パネルの連続性を考慮し,境界条件に注意しながら後最終強度挙動について明確にした。図は,本論文で提案する周縁面内連続,回転角連続を満足する場合と周辺単純支持の場合の剪断崩壊挙動である。

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(36) フレーム構造物の固有値問題における有限要素解析の事後誤差評価に関する研究

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フレーム構造物を対象とした自由振動固有値問題の有限要素解析において発生する事後誤差の評価法について研究した。支配方程式における有限要素解の残差より固有値解析の事後誤差式を導出した。この事後誤差式に対して高次な有限要素を適用することにより,固有値解析の事後誤差を予測した。事後誤差評価に基づいて有限要素解を修正し,精度の高い固有振動数と固有モードを求めることができた。

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