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(25) 船体検査用水中ロボット(RTV-SHIP)の開発

中田宣久,大塚正剛,小澤宏臣,鴻巣 真(三井造船)

海難による海洋汚染の防止は今後の地球環境保護上,最重要課題である。今回,船体検査法を改善するために,航海中にタンカーの二重殻構造内の検査を遠隔操作出来る水中ロボット(RTV-SHIP)を開発した。RTV-SHIPは小型,軽量の6自由度運動制御型水中ロボットで, タンク内部構造を計測,解析する新しいシステムである。本研究により船体検査の信頼性,安全性及び経済性の大幅な改善が可能となった。

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(26) A Study on Unified Automatic Control System for Longitudinal Motion of Jetfoil Based on Optimal Servo Theory

大和裕幸,小山健夫,伏見 彬,金 相賢(東大)

全没型水中翼船には,人間による制御モードの切り換えと翼深度設定操作によって広範囲の波に適応しているが,これらの操作は難しい。そこで,人間による操作のない制御システムを考えた。本研究では,最適サーボシステムにより前翼と後翼の没水深度を調整することで制御モードの手動切り換えなく広い範囲の波に適応可能な一体型自動制御システムを構成した。全没型水中翼船の縦運動モデルに対するシミュレーションにより,この効果を確かめた。

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(27) 溶接変形の予測に基づく精度管理システムに関する研究

野本敏治,武市祥司,青山和浩(東大)

本研究では,精度管理活動を計算機を用いて支援するために,実際の製造に先立って行われる事前の精度管理活動である精度計画に着目し,溶接変形を簡易に推定する手法を提案する。更に,著者らの研究しているSODASシステムをベースに,上記の手法に基づいた溶接変形の予測システムを開発する。

 

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(28) 先進複合材料によるマリンストラクチャの設計・製作支援システムの開発(第4報,可貼性に関する製作支援)

高戸谷健(航技研),金原 勲,影山和郎(東大)

先進複合材料(ACM)を使用して軽量化かつ高剛性.高強度の曲面構造体“マリンストラクチャ"の設計,製作を支援する計算機システムを現在開発中である。

第四報では,最終報として製作支援システムの開発を行った。一方向材料を曲面に積層する際に,貼れるか貼れないかの判定を行う条件について考察し,みかけの伸張が主な要因であるとし,製作支援システムを検討した。本システムによる結果はほぼ妥当な分割を得られることが分かった。

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