図3.4.2に輸送トン当たりのコストの内訳を計画船と従来船とを比較して示した。この結果から計画船の資本費と船費の従来船に対する差は、輸送量の増大によって十分に回収されている。しかしながらトータルコストと同様、砕氷船の傭船費は輸送トン数当たりで見てもSUEZ運河通行費と比べて高い。言い換えれば、砕氷船のエスコートシステムが将来的にさらに改善され商業ベースにのれば、本船のNSR運航は競争力の高いものとなることが期待できる。
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