(b)海洋環境・安全部
・リスクと安全性のマネジメント
・安全性アセスメント
・港湾計画と交通安全
・海岸ゾーンの開発計画とマネジメント
・環境への影響評価と環境監査
・極地でのエンジニアリング
・油汚染に対する危機管理計画
・運航シミュレーション
・操船シミュレータ
(c)SSPA研究部
・船体に付着する藻に対する抵抗性
(国が主催する研究開発プロジェクト「MASTEC[Marine Science and Technology]」 の一環)
・漁船シミュレータ
(EUの「MARITRAIN[Regional Maritime Innovations and Training Transfer]
プログラム」の一環)
・CFDを用いたwash waves の計算
(SSPA研究基金)
・危険物の海上輸送において、安全、高効率、低コストを実現するためのシステム、 ツールのアセスメント
(EUの「SEALOCプログラム」の一環)
・「Marine Telematics」
(SSPA研究基金)
・「TAP[Track-keeping Autopilot Predictor]」
(操船シミュレータ。ステナラインにおいて教育システムとして使用中)
・「AIS[Automatic Identification System]」
(各船がトランスポンダを設置し、GPSと組み合わせて各船の位置、動き、ID情報を発 信する)
なお、最後の「AIS」は、もともとはスウェーデンの軍で開発された技術の一部であり、民間への移転をSSPAが請け負ったものである。現在トランスポンダ・メーカを中心に4社(米国2社、南ア、スウェーデンが各1社)がITUに申請中であり、ゆくゆくはEUのプロジェクトにして、2002年までに300トン以上の船舶すべてにトランスポンダを積ませるべく活動中である。
?設備
SSPAのメインの設備は、1940年に完成した大型 曳航水槽(長さ260m、幅10m、深さ5m、最大速力11m/s)である。実船にして60ノットの高速航行状態を模擬でき、これまでに6,000隻を超える模型の水槽試験を行った。
運動水槽は、船舶力学実験施設にあり、長さ88m、幅39m、深さ3.5mである。波高は0〜40cm、波の周波数は0〜3Hzまで調整できる。また、風速も0〜10m/secの範囲で可変である。
キャビテーションタンクは試験セクションが4カ所あり、それぞれの長さが2.5、9.6、9.6、8.0m、最大流速が23、6.9、8.8、9.9m/sとなっている。この設備は、作られてからすでに25年以上も経過している。
以上の他に、シミュレーション・ラボがあり、主に操船シミュレーションの研究を行っており、前述した「TAP」がここで開発された。