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DCOM技術を使うことにより、ExcelやWordの部品(ワークシート等のコンポーネント)を他のマシン上のアプリケーション上で使うことが可能になり、分散クライアント・サーバーを構築できる。DCOMを使用する場合は、DCOMサーバーとするWindows NTマシンが必要である。

?Java (Beans)

Sun(Java Soft)が開発したオブジェクト指向言語のひとつで、移植性が高く、セキュリティを考慮するなどネットワークに対するポリシーがあり、ネットワーク時代に適した言語として注目されている。

Javaをコンパイルすると、仮想的なプロセッサの命令をモデルにしたバイトコードに変換される。それぞれのマシンではその仮想マシン(Java VM)を実装しておき、バイトコードをその中で実行させる。Java VMが実装されたプラットフォームなら、どんなマシンでも同じプログラムを走らせることが可能である。

また、Javaはアプレットと呼ばれる小さなコンポーネントのようなプログラムを書くことが出来、Javaに準拠したブラウザの中にダウンロードできる。従って、アプレットを使うと、WWWを通してデータと一緒に実行可能なモジュールの配布が可能であり、対話的なWWWページによる柔軟で、移植やインストール作業を伴わないクライアント・サーバーアプリケーションを作ることが可能になる。

また、設計中に視覚的に操作できるコンポーネント(GUI部品)として、Java Beansが提供されている。

 

3) エージェント技術

エージェント技術は、ネットワーク技術の発達と分散オブジェクトの進歩により、発展形として期待されている技術である。エージェントに対する定義はかなりあいまいであるが、分散したデータに対して操作、分析等の処理を自動的に行うプログラムといえる。エージェントが持ち得る性質として、以下のものが挙げられる。

・代理機能

・通信機能

・自律性

・監視

・環境への影響力

・知性

・多数のエージェントによる継続的なプロセス実行

・性格(個性や感情に近い性質)

・適応性

・可動性(異なるシステム間を移動化)

 

 

 

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