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機能的な相互依存関係を理解している必要がある。プロセスモデルにおいてアクティビティを分解、もしくは統合する場合に整合性をどのように維持するかは、プロセスモデルにおいて明確にしておく必要がある。

 

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(3) プロセス知識の相互交換

プロセスモデルの重要な機能の一つは、プロセスに関する知識を技術者及び管理者間で部署や地理的な隔たりを超えて共有するよう支援することである。この機能は、プロセスに関するオントロジを異なった部署や企業間で共有可能とすることによって達成される。PIF(Process Interchange Format)、 WDL(Workflow Definition Language)、PSL(Process Specification Language)が、このようなオントロジ共有の枠組みとして作られてきた。しかし、これらのプロセスオントロジはかなり抽象的なレベルであり、ある特定の具体的な問題に役立てるためには、相当の拡張が必要である。もし、オントロジ共有の範囲を限定すれば、共有可能なプロセスオントロジを構築することは比較的容易である。

(4) 拡張

プロセスオントロジは拡張可能でなければならない。この課題は前述した共有可能なプロセスオントロジの構築において広く認識されなければならない。拡張のための指針とツールを提供することは、プロセスモデルの適用可能性にとって非常に重要である。

(5) プロセスアプリケーションツールの支援

プロセスモデルを持つ重要な利点の一つは、プロセス管理に対してコンピューターによるプロセス管理システムが利用可能になるということである。プロセスモデルとプロセス管理ツールとを結合するための柔軟なアプリケーションインタフェースは、あらゆるプロセスモデルにおいて考慮されるべき点である。

上述したプロセスモデリングに関する課題に加え、プロセス管理アプリケーションを開発するためには、ユーザーフレンドリーなインタフェース、他のツールとの相互運用のための柔軟なアプリケーションインタフェース及びプロセス実行監視機構が必要である。

 

 

 

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