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え、本リファレンスアーキテクチャによる知識共有環境の将来像を示す目的で開発する、知識共有テストアプリケーションの開発に必要なサービス群のうち、ACFとして公開するのに適当と考えられるサービスを提供する。

(3) リファレンスアーキテクチャに基く知識共有環境の具体例

2.1で述べたように、造船業は典型的なコンカレントエンジニアリングを行っており、これを支援できるシステム的な基盤を、汎用性の高い形で構築することが本開発研究の根幹である。CORBAによる分散オブジェクト環境に基づいた高度造船CIMのリファレンスアーキテクチャは、このコンカレントエンジニアリングを実現するシステムの基本的枠組みとなる。このリファレンスアーキテクチャに基づいた知識共有の具体例を以下に述べる。

造船所には既に多数の実用システムが稼動しており、これらのシステムとPMに基づく新しいアプリケーションを連携して運用することは、現実の問題として非常に重要である。

このリファレンスアーキテクチャの基盤であるCORBAは、これらのメインフレーム、EWS、パソコンなど異なったプラットフォーム上で稼動している既存システムとPMに基づく新しいアプリケーションの連携を可能とする。

具体的には、CORBAに基づくオープンな関数として公開されたIDLインターフェースを持つ関数、すなわち、本リファレンスアーキテクチャの世界に対応した関数を、既存システムから呼び出すことによって、PMやプロセスモデルから情報を得ることができる。

逆に、既存システムが持つ機能にラッパーというIDLインタフェースを付加することによって、これまでその既存システム内という閉じた世界でしか利用できなかった機能が、CORBAに基づくオープンな世界から広く利用可能となり、既存ソフトウェア資産の再利用が可能となる。

例えば、PMに基づくブロック分割アプリケーションを用いて、生産技術者がブロック分割作業をしているとすると、ブロック分割作業においては、検討したブロック分割案に対してブロックごとの管理物量を算出し、各生産ステージの生産負荷がどうなるかを検証する必要がある。従って、ブロック分割作業者は、ブロック分割案について生産管理部門の作業者にステージ別の生産負荷の検討を依頼することになる。

生産管理システムが、既存システムとしてEWS上で運用されているとすると、依頼された生産管理部門の作業者は、ブロック分割案に対応する管理物量を生産管理システムに取り込む手段が必要となる。ここで、PMから対象となるブロックの管理物量

 

 

 

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