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内航船近代化のための実証試験事業報告書

 事業名 内航船近代化のための実証試験
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


5 内航近代化実証船の経済性

内航近代化船は予想される船員問題にも対応して運航安全性の確保を行うとともに、運航経済性の向上にも資することを目的にしている。その意味で、評価方針にしたがって、経済性の面からの検討を加える。

 

5.1 港内操船におけるアクチュエータシステムの経済性

港内操船の経済性改善におけるアクチュエータシステムの効果は幾つかの点で評価される。その第1はアクチュエータシステムの使い易さが改善される為に得られる操船の確実性やその能力を最大限に活用可能にすることから期待される定時運航性能の改善である。定時運航性能の改善は海運が荷主から信頼されるための条件とも考えられ,海上輸送の振興に不可欠と言える。しかし、この点の評価は海象条件等が異なる場合で在来船との比較が必要で、残念ながら現在の時点では評価が困難である。

第2は操船所要時間の減少である。本船の約1年間の平均的な航海所要時間は約16.3時間であるから、もし離着桟の合計で港内での操船時間が30分短縮されると3%の航行時間減ということになる。船舶整備公団の「内航船の操舵室による監視制御に関する調査研究報告書」によると、「CPP装備船はFPP装備船よりも、所要時間はやや短い。また大舵角舵装備船は他の舵を装備した船よりも操船時間が短いことから大舵角舵とCPPを装備すれば更に操船時間が短縮されるものとおもわれる」と記載している。本船の場合、CPPと特殊舵を装備しているのであるから、相当に操船は容易になっているはずである。また更にジョイステックまで装備しているのではあるが、それらを駆使し、その利点をフルに活用するまでには到っていない。港湾が違い、海象も違い、操船者も違う操船例からの時間短縮効果を定量的に求めるには現時点では資料不足である。

その外には省力化による経済性改善がある。本船の場合、離着桟時には操舵室内は1人で、船首尾に各2名が配置されている。ジョイスティックでは容易に横押し操船が出来るので係船に余裕が確保され、船首尾の各2名を減らしうる可能性はあるかもしれないが、本船では5人配乗となっているのでジョイスチックが常用されるに至ってないこともあり、現時点では確認出来ていない。無論、本件は主要には係船機器の問題であり、本船ではその補強も実施しているから、相当に係船作業は楽になっている。

 

 

 

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更新日: 2019年10月19日

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