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また、この計画区間には3箇所のこ線道路橋(F/O)が鉄道と立体交差していることから、新線は地上を在来線のレール高と同高として計画した。

 

現在のマンパン駅とマンガライ駅間には、R=300mとR=300mのS字曲線があり、列車運行上での高速化の問題となっている。この西線の線形をR=400mに、中・長距離列車用の線をR=480mと500mに計画することにした。なお、この区間の新ルートは、北側の住宅地域を通過し西線と接続させ、また在来線は中・長距離運転列車用のルートとして計画することとした。

 

セルボン線と西線の接続については、セルボン線の9km付近から分岐させ、さらに洪水調整水路と交差する橋梁の橋長を短くするために、カレット駅(St.Karet)の夕ナアーバン方でR=600m、400mの2曲線を用いて、西線と接続させた。また、新線と西線のタナアーバン方との接続は、現在の曲線と同等のR=300mの曲線で接続させた。

 

カレット駅〜マンガライ駅間のこ線道路橋下の配線計画については、既設のこ線道路橋中央スパンを通すことは、近接している南側の堤防および径間長により制限され不可能であることから、反対側(北側の住宅地域)の径間を通すルートとした。

 

この区間での計画縦断勾配は7‰以下で計画している。

 

4-1-3 マンガライ駅―ジャティネガラ駅(L=2.7km)

 

当区間については、東西線の環状運転計画の策定、マンガライ駅周辺の開発計画の決定、ジャティネガラ駅およびチピノン駅(St.Cipinong)付近の活性化など、新線ルー卜の計画にあたって、考慮すべき重要な要素が多々存在するので、今後、関係機関との調整などポリティカルな面を詰めていくことが重要になることは必定である。

 

新線の配線計画にあたっては、次のことを考慮して策定した。

(1) 将来のマンガライ駅周辺の開発計画を考慮。

(2) 現在、ジャティネガラ駅は地上で中・長距離列車(106本/日)およびコミュータトレイン(60本/日)のターミナル駅として利用されているが、改良計画では中・長距離列車は高架化し、コミュータトレインは地上で扱うターミナル駅とする。

(3) 将来、東西線が環状運転された場合でも、現在のジャティネガラ駅の位置は変更しなくても良いような配線計画としておく。

 

この区間での中・長距離列車のための計画配線は、マンガライ駅からボゴール線と

 

 

 

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