3-6 ジャボタベック鉄道の将来計画
3-6-1 マスタープラン(1981年度)の進捗状況
1981年にJICAにより作成された『ジャカルタ大都市圏鉄道輸送計画調査(通称:マスタープラン)』は2000年を完成目標に策定された鉄道整備計画であり、ジャボタベック鉄道の高架化、複線化、自動信号化、駅改良、車両基地整備などの総合的な鉄道改善計画であった。また、報告書では中央線、東西線およびベカシ線を最終的に列車の運転ヘッドを6〜10分間隔にすべく目指していたが、インドネシア側の経済事情や工事進捗の遅れなどの理由により、当初の建設スケジュールと比べて3〜4年の遅れであり、現在は列車の運転ヘッドは12〜20分を目指している状況にある。
1997年度におけるジャボタベック鉄道改良事業の状況は図3-7に示す通りであり、これによるとまだ未着手の事業としては、Depok車両基地新設、Manggarai駅立体交差、Manggara工場増設、Serpong線複線化等である。