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1.2 (社)海外運輸協力協会 小和田統理事長挨拶

 

このセミナーの日本側の主催者である海外運輸協力協会(JTCA)を代表して開会のご挨拶を申し上げます。

本日は、ヴィエトナム運輸省のラ・ゴク・クエ次官には、お忙しい中、ご出席を賜り誠にありがとうございます。JTCAの活動に対しても大変ご理解いただきお礼を申し上げます。セミナー参加者の皆様にもお礼を申し上げます。

また、セミナー開催にあたり、運輸開発戦略研究所のグエン・カン・バウ所長を始めとするスタッフの皆様方には多大なご支援、ご協力を頂きました。この場をお借りして心からの感謝を申し上げます。

更に、セミナー開催について、日本の運輸省の全面的な協力をいただいていること、および、セミナー開催経費については「日本財団」から大変大きな支援をうけており、そのおかげで開催が可能になったことを特にご報告させて頂きます。

私たちの協会、JTCAは、普通の会社のように利益を得ることを目的とはせず、公益的な活動を行うために設立された団体です。組織や事業についてはお手元のパンフレットをご覧頂きたいと思いますが、開発途上国に対する運輸関係全般にわたる国際協力を推進することにより、これらの国々の社会・経済の発展のお役に立つことがJTCAの目的です。

従いまして、協会の活動内容も運輸省が推進する運輸関係ODAの対策と密接な関係があり、運輸省の方針に沿って、それに協力する形で事業を実施しています。

さて、今回のセミナーのテーマは、「ヴィエトナムの運輸インフラ整備について」です。

ヴィエトナムは現在ドイモイ政策に従い市場経済体制のもとで発展に努力しているわけですが、そのためには、経済発展、国民生活向上を支える運輸関係の基盤施設、いわゆるインフラストラクチュアの整備が不可欠です。そこで、このセミナーでは、各講師から、今までの日本の経験を中心に、他のアジア諸国の例も含めて、運輸インフラ整備がどのような政策に基づいてどのように進められてきたか、どんな問題をどのように克服したか、どんな失敗があったかなど、ありのままにお話しする予定です。また、私たちもインフラ整備に関するヴィエトナムの皆さんのお考え、取組みについてこの機会に勉強したいと思います。

このセミナーで取り上げる内容は、予めヴィエトナム側とご相談して決めたものですが、運輸の各分野をできるだけ広く取り上げたいと考えましたために、二日間にわたる日程を組んであるとは言え、それでも時間が足りないかもしれません。質疑時間、休憩時間も利用して、両国の参加者の間で忌憚の無い自由な意見交換が行われるようにお願いします。

ヴィエトナムの皆さんが今後運輸インフラ整備を進めるうえでこのセミナーがなんらかのお役に立つことを期待して、主催者の開会のご挨拶と致します。

 

 

 

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