2. いろいろな生活の実例
(1) 生活体験棟(自立棟)図1-(1)
生活体験棟は、更生施設の利用者と職員が共同生活をすることによって、地域の中で生活していくために必要なことを学びながら、自分達の生活は自分達でつくる楽しさを味わうために、職員宿舎を開放した「地域の暮し」の家です。
最初、女性の利用者4人と女性職員1人が1年間共同生活をすることから始めましたが、この試みを実施するにあたっての職員の意思統一が大変でした。
次に、社会自立して街で暮らしている人達が、生活の中での人間関係や、あるいは職場での仕事や人間関係で失敗した場合には、図3のような取り組みをしています。
不安な中、職員は“4人の子持ち”となり、初めての経験「共同生活」がスタートしました。包丁で手を切ったり、鍋を焦がしたり、味つけが甘過ぎたり、いろいろ苦労しながら自分達のつくる生活に取り組みました。失敗した料理でもおいしく食べられました。