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(2)試料を入れて、皿の重量Bを測る。

(3)重量が一定になるまで試料を乾燥する。

(4)乾燥した試料の入った皿の重量Cを測る。

 

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R.2.3.見かけ密度(Bulk Density)

ばら積み貨物の見かけ密度は、容積が既知の容器に試料を入れ、試料の質量を計測すれば求められる。一般にPvで表される。粒径分布、水分値及び締め固め方法により変わる。よって、計測の際には締め固め方法を規定することが必要である。計測には、容器、天秤、締め固め用具が必要である。締め固め(Consolidation)には以下の種類がある。

(1)突き固めによる締め固め(Consildation by Compaction)

所定の重量の重錘を所定の高さから所定の回数試料の上面に落下させることによ り締め固めるもの。Procter C法などがある。

(2)静的圧密による締め固め(Consolidation by Static Tamping)

(所定の径の)円錐(円筒)状の用具を用いて、所定の圧力で所定の回数、試料 の上面を加圧することにより締め固めるもの。貫入法やフローテーブル法ではこ締め固め方法を用いる。

容器内の粉体(粉粒体)では、深さが大きい場合、上面に加えられた圧力(力)が、下まで伝わらない(壁面に対する剪断力となる。)。そのため、見かけ密度を計測する際には、試料を幾つかの層に分けて挿入し、各層毎に締め固めを行う。

 

R.2.4.間隙比(Vold Ratio)及び飽和度 (Degree of Saturation)

間隙比とは、固体部分の体積に対する空隙(水や空気)部分の体積の割合であり、飽和度とは、空隙部分の体積に占める水の体積の割合である。それぞれe及びSrで表される。

 

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