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防災対策の課題として取り上げられた事項に対して静岡県は次のような対策を講じている。

(静岡県資料)

 

平成8年9月1日付読売新聞で取り上げられている防災対策について

?@ 食料備蓄

平成8年度末現在で313万食(25万人分)を備蓄しており,今後も県下市町村に対し補助金を交付し食料備蓄を推進する。

また,各家庭に対し自主防災新聞 パンフレット等で非常食料3日分の準備の励行を啓発している。

?A 医薬品備蓄

医薬品確保の考え方は次のとおりである。

・病院等医療機関の保有医薬品を先ず使用する。

・不足した場合卸等に供給を要請する。

・卸等で不足した衛生材料等は,備蓄センターの備蓄品を使用する。

・なお,不足する場合は,国又は他県に供給を要請する。

病院等医療機関の医薬品については,「大規模災害時における医薬品等の確保・供給マニュアル」により関係者(病院,卸業者,市町村)に対して指導・助言し備蓄の推進をしている。

?B 災害弱者対策

災害弱者に高齢者,乳幼児,妊産婦,傷病者,外国人等が挙げられるが,災害弱者を抱えている家族が対応できない場合が想定されるため,地域,企業ぐるみでの支援体制が不可欠と考え,自主防災組織や民生委員・児童委員など災害時に地域で救援活動にあたる人に対してパンフレット,ハンドブック等を利用してその対策を指導している。

?C 市町村庁舎・消防庁舎の耐震化

県内の市町村庁舎及び消防庁舎105箇所の内耐震庁舎は,市町村調査で53%及び消防庁舎で65%である。 9年度中に2箇所そして10年度中に3箇所耐震化若しくは改築される計画である。

?D マニュアルによるイメージトレーニング・訓練

より実践的な大規模地震対策を進めるため,被害状態を具体的にイメージし,その対応を想定することにより,各部局において作成しているマニュアル等の点検を実施するとともに,次の訓練を行っている。

(1)総合防災訓練

ア 情報伝達訓練

マニュアルを活用した県本部一県支部―市町村及び防災関係機関との情報伝達訓練の実施

イ 訓練本部会議

イメージトレーニングに基づき,各部局の取組状況を討議

(2)応急危険度判定情報伝達訓練

都市住宅部において応急危険度判定士による情報伝達訓練を実施

(3)トリアージ訓練

県立総合病院においてトリアージ訓練を実施(*「トリアージ」…治療の優先度の判断)

(4)全職員動員訓練(ポケベル受信参集訓練)

ポケベルを所持している防災要員に対し,時間外に参集指令を発信し,下位伝達及び参集訓練を実施

 

 

 

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