■ごあいさつ
財団法人 越谷コミュニティセンター
館長 宮田典男
この度、現代音楽を主なレパートリーとする室内オーケストラのロンドン・シンフォニエッタのメンバーを当サンシティホールにお迎えして、世界最先端を行く音楽の教育プログラムを地元市民の方々や音楽教育関係者、専門家の方々に提供することができますことは、音楽の普及振興を目的の一つとして担っているホールの責任者として、こころからロンドン・シンフォニエッタのメンバーの方々に歓迎申し上げるとともに、越谷市から日本国内に教育プログラムの成果が、池に小石を投げたが如く、波紋が全国に広がっていくことを期待しております。
各ジャンルの普及振興をめざして地域文化の高揚と拠点化を図ろうとしている全国の会館は、いろいろな方法でアクセスしています。サンシティホールは歌のおねえさん&おかあさん等による文化リーダーの育成事業を市民参加型の手法で取り組み、お陰様で少しずつ理解者が広がりつつあります。アーチストとサンシティーホールと市民が相互の理解と協同活動が将来の地域文化の拠点化に結びついていく、という図式であります。
そのような状況のもとで、音楽の持つ良さを多くの“人々の心と結び付ける”ことができるだろうかと考えるのは、“最小の経費で最大の効果”を求める行政マンの一端に位置する者としては、当然のことです。
ロンドン・シンフォニエックの教育プログラムの一端に触れて、協同活動でつくる“音”が“自分のこころ”に与える不思議な“思い”は、クラシック音楽を聴いた印象と全く異なったものでした。この"思い"を多くの人々に体験して欲しい。より多くの人々に音楽が好かれるようになって欲しい、という願いが主催者としての期待するところであります。
