日本財団 図書館


ものにし、自分以外だれも知らないこととして学生に内容を講義する、今までの大学は、残念ながらこういうことをやっていたかもしれない。これからはそういう時代ではない。若い人は思い立ったら今日にでも外国を見に行くこともできる。自由自在です。主婦たちもある意味で同じです。だから指導する側とされる側は完全に対等なのです。違うのは経験の種類と量と長さだけです。こういう状況で、お互いに何をコミュニケーションするかという内容が大事になってくるわけですよ。ペットボトルの話もできるし、拠点づくりをしてくれということもいえるし。だから今日最初に久保田さんは、仲良し同士が集まらないような工夫をしましたね。これが非常大事なんですわ。

最終的には、私たちが住民活動の行政参加をさせる段階でもね、「何でやるんや」、例えば「ドブ板が壊れているから直しに行こう、いや行政いらんから自分たちでやります」という段階から、目標を上げていかなければいけませんね。今の炭酸ガスの話でもかなりいい加減です。非常に荒っぽい化学的な研究を直接政策につなごうとしすぎています。これは世界中を相手にするからそういうことになっちゃうんですがね。そうすると、やっぱりこのくらいの集団で炭酸ガスを減らせるやろかということを考えないと。きっとペットボトルでも使わない暮らしとすぐでますね。そういうところへ話を徐々に、抽象的ですがもっていきたい。最後は、子孫を残すことと巣作り、家作りのへんに内容は進んでいくようにしたい。現在、裕福な、豊かな生活をしとってその上で何の参加をするかレベルをあげていかないかんです。そのことを皆さんは、今後のリーダーとして考えていただきたい。拠点のことについていうと、 本さんに初めてお会いしたとき、空き缶運動の問題でカリカリしてたときで、ほんまにやせ細ってね、眉がつりあがってね。ほんまに困った人と合ったと思いました。ところが、彼、パッと視野を広げて今のような環境市民の事務局長になって、彼自身が変わったんです。こういうことは、彼の知恵だけじゃなくて、キャラクターも変わりました。やっぱりネットワークでしようね。情報発信をして、それでもだめな人は放っておいてよろしい(笑い)。しかし、こういう人たちが、人口の3%になったら世の中変わると思っています。現在は、残念ながら0.1%なんです。同じ0.1%の人がこっちにも行き、あっちにも行きという状況にあります。数字は、いいのです。あなたが影響を与えられると思う人を一人でも見つけて、捕まえてくる。その人がまた捕まえてくる。多分インターネットみたいなものも役に立つでしょう。やっとここのEメールが立ち上がりました。それがつながりましたら、やがてここで電子会議みたいなこともありますでしょう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION