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題目

 

The Promise of Fuel‐Cell Vehicles

 

出典

アクセス(雑誌、バラード社入手資料)

 

燃料電池自動車の将来

 

1990年にゼネラルモーターズ社は、先端技術を使った電気自動車である新しいバッテリー電気自動車「インパクト」を発表した。先進の電子駆動系と軽量空気力学、エネルギー節約ボディーにより「インパクト」は比較対象のガソリン自動車よりも早く加速する。

しかし、最高の条件が揃い、進歩した技術や優れた鉛酸蓄電池であっても120マイル以上はスピードが出ず、他のバッテリー電池自動車と同様に長時間の充電が必要である。

電気自動車の最大の魅力は排気管からの工ミッションが無いことである。カリフォルニア大気資源局(CARB)によると、電気自動車はゼロエミッション車(ZEV)である。2年程前にカリフォルニア大気資源局が2003年までにカリフォルニア州で販売する車のうち10%はゼロエミッションでなければならないと発表したところ、主要な自動車製造業者の間のZEVに対する興味に再び火が付いた。多くの分析家が条件に合う数の電池動力自動車を売るのは困難なことだと予測した。

現在のガソリン車よりも早くそして遠く走れてまた燃料補給も素早く出来るようになるまでは、ほぼ誰もがZEVの市場威圧は無いものと考えている。

ZEVで唯一これらの条件を満たす可能性があるのは燃料電池自動車(FCV)である。FCVは電池動力自動車のゼロエミッション、高効率、静寂な運転、長寿命やガソリン自動車の長距離運転、早く出来る燃料補給などの最良の機能を備えている。このような多機能性がFCVを最も魅力的で重要な21世紀の輸送技術にしている。

 

燃料電池電気自動車

 

FCVは燃料電池と燃料貯蔵システムを充電バッテリーの代わりに使用または併用する電気自動車である。燃料電池や燃料貯蔵システムはモーター、電子コントロールパッケージ、トランスミッションから成る電気駆動トレーンに電気を供給する。完全な燃料電池や燃料保管システムは幾つかの下記に示した構成要素を含む:

・ 電気をつくり出す燃料電池スタック(個々の燃料電池を組み立てたもの)

・ 燃料貯蔵容器(水素またはメタノールのような水素を含む化合物)

・ 補助サブシステム(燃料電池のタイプによるが、空気を圧縮、供給し、スタックを冷却、膜を水で飽和状態にして過剰の水をとり除く。

搭載燃料が水素以外の場合、燃料を水素及び二酸化炭素に改質する「リフォーマー」が必要である。(二酸化炭素は大気に放出される)、いくつかの設計方式の中には出力が必要な時、出力を増加させるハイパワーバッテリーのようなピークパワーを補う装置もある。

 

 

 

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