題目
National Transportation Library
Clean Air Program:Summary Assessment Of the Safet Health,
Environmental and System Risks of Alternative Fuel
国立運輸ライブラリー
クリーン・エアー・プログラム:代替燃料の安全性、健康、環境およびシステムリスクについての簡略化した評価
出典
U.S.Department of Transportation
米国運輸省
要約
A. 背景
エネルギー確保および大気汚染防止(クリーン・エア)に関する国家目標は、自動車用代替燃料に対する関心を高める結果となった。こうした関心の高まりは代替燃料を使用する車両の数の増加ばかりでなく、実現可能な自動車用代替燃料の種類も増やす結果となった。
この評価の要約は2つの部分から構成されている・第1部は代替燃料の大量輸送と貯蔵に関連した危険性に言及している,第2部は事業所での代替燃料自動車の運行、給油、および整備に関連した危険性について言及している。
危険性の評価に関しては、以下の代替燃料の情報が含まれている。
1. 圧縮天然ガス(CNG)
2. 液化天然ガス(LNG)
3. プロパン
4. メタノールおよびメタノール混合物
5. エタノールおよびエタノール混合物
6. バイオディーゼル混合物
7. 水素
8. 電気
B. 製造、輸送および大量貯蔵に関する危険性
検討されるべき危険性の種類は以下のように区分けされる
o 火災やその他の危険性を含む安全性に関する事項
o 燃料の毒性を含んだ健康に関する事項
o 燃料流出の結果を含んだ環境に関する事項
この分析のハイライトは以下の通り。
この分析において、バイオディーゼルは、植物油エステルと通常のディーゼル燃料の10‐30%の混合物とみなされる。
火災の危険性
全ての燃料は浮遊する性格があるため、それらは多かれ少なかれ火災のリスクを伴う。しかしながら、燃料の引火性に関しては大きな程度の違いがある。 多くの燃焼に関連した物質の素材について、燃料の爆発限界と液面燃焼速度はとりわけ安全性に関する危険性の分析にかかわってくる。
燃料の爆発限界
爆発限界は引火の基本的な尺度である。 爆発限界は燃料と空気とが混ざり合って引火する混合の範囲といえる 摂氏22度という常温では、圧縮および液化天然ガスの形態の天然ガスは最も広い爆発限界を持っている。温度がより高くなるにつれて、アルコール、メタノールおよびエタノールは沸騰する温度(60度)で爆発限界が拡大する。バイオディーゼル燃料にとつて摂氏22度は引火点以下であり、沸騰温度でのみ爆発限界を示す。
燃料の液面燃焼速度(Pool Burn Rate)
液体燃料が流出して引火した時に、液面燃焼速度は、一定規模の流出液体が燃焼し、放熱する率の尺度である。