日本財団 図書館


1 都道府県名

 

大分県

 

2 モデル地区名

 

野津原町地域安全活動促進モデル地区

 

3 重点となる活動項目

 

(1)生活安全条例の制定

野津原町を平成9年度の地域安全活動促進モデル地区に指定し、推進指導員や推進員を委嘱して、モデル地区活動を推進、町民の地域安全意識が高揚したのに伴い、大分南地区防犯協会連合会事務局長等関係者が先進県視察等を実施して、野津原町安全で住みよい町づくり条例の制定を町議会に上程し、平成9年12月18日(施行年月日 平成10年1月1日)原案どおり可決された。

条例では、「啓発活動、活動助成、環境浄化・整備に関する事項」を町の任務に掲げ、条例の目的達成に努めることや推進協議会を設置する旨を規定している。

また、条例制定の経緯等を全国防犯協会連合会、九州防犯協会連絡協議会に申報するとともに県下18地区防犯協会連合会に通報し、地域安全活動の促進に努めた。

(2)推進大会の開催

「野津原町安全で住みよい町づくり推進大会」は、上記「生活安全条例」制定趣旨の周知と地域安全活動の積極的推進を図るため、平成10年1月27日、モデル地区内の野津原町中央公民館において、大分県警察本部長、大分県防犯協会専務理事以下防犯関係者等約300名が参加して開催された。

大会では、大分南地区防犯協会連合会長が「生活安全条例」の制定に関する説明と「町民全員で地域安全活動を推進しよう」と挨拶、大分南警察署長が「犯罪発生状況」を説明した後、大分県警察本部長が「安全で安心な町づくり」と題して、「連帯感の希薄化、都市化、国際化が犯罪の多発要因になっている現状において、ボランティアと連携を密にして、犯罪の被害に遭わない地域安全活動を推進する必要がある。」と講演をした。講演の後、別添の大会宣言(案)を全会一致で採択して閉会した。

大会開催の状況は、NHKや地元テレビが放映したほか大分合同新聞が報道し、地域安全活動の重要性についての意識高揚に効果的であった。

(3)「声かけ」被害防止教室の開催

神戸市内における小学生殺人・死体遺棄事件発生直後に大分南警察署管内で「声かけ」事案が発生したことから、大分南地区防犯協会連合会事務局長等と大分南警察署生活安全課員が主体になって、防犯ビデオ「ついていっては、ダメ」の上映や「声かけ」事案被害防止対策の、指導を実施した。

また、その結果を18地区防犯協会連合会に通報し、モデル地区としての防犯活動等の模範を示した。

(4)こどもを犯罪から守る総合対策の推進

大分県防犯協会が資金を負担して、こどもを犯罪から守るFAXネットを構築、「声かけ」事案発生はもとより、その他の犯罪発生状況や自主防犯上の留意事項を学校、深夜スーパー等に通報し、犯罪の未然防止に努めたほか、こどもを守る地域安全推進大会

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION