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1 都道府県名

 

広島県

 

2 モデル地区名

 

賀茂地域安全活動モデル地区

 

3 重点となる活動項目

 

(1)地域安全活動の促進

モデル地区内(以下「管内」と略称)は、東広島市及び賀茂郡全域の5町を範囲とし人口は約16万人。

管内では、地域安全活動推進指導員及び推進員15人のほか10地区に連絡員150人を委嘱し、各地区における地域安全活動の中核として位置付けた。推進指導員・推進員や連絡貝は、推進母体の賀茂地区防犯組合連合金(以下「防犯組合」と略称)役員と共に、各地区毎に「地域安全活動研修会」を開催し、犯罪の発生傾向や二重鍵の必要性等ビデオを使用して周知徹底を図り、地域での防犯診断、防犯広報等が積極的に実施できる施策を樹立した。

(2)Fネットの構築

活動事例(1)参照

(3)少年非行防止活動の推進

次代を担う少年の非行防止・健全育成にも力を入れ、公園や道路端の空き缶拾いなどの環境美化をはじめ、スポーツヘの参加を促進した。特に柔道は、第10回『全国警察少年柔道剣道大会』へ広島県代表として出場する等確実に成果を挙げた。

(4)広報啓発活動の推進

防犯組合は、広報用自動車を購入し拡声装置を取り付け、全国地域安全運動やその他の運動の期間中、広報用テープによる広報活動を隅々まで展開した。また随時、同車やFネットなどを利用して住民の安全意識の高揚を図った。

(5)ボランティア活動の促進

活動事例(2)参照

 

4 活動事例

 

(1)Fネットによる地域安全情報の提供

「自らの安全は自らで守る」時代において、住民から「犯罪の発生状況が判らないのに、どのようにして自分を守るのか」との意見が出た。こうした点を踏まえ、活動推進の柱として管内の自治体や企業をはじめ、一般家庭へもファクシミリ(Fネット)により地域安全情報を提供することとした。

先ず、管内の企業等や一般家庭が保有するファックス電話を抽出し、1,700回線を接続したFネットを構築、毎月3回(1、11、21日、休日の場合は翌日)地域安全情報「あすなろ」の発信を開始した。ところが、構築後更に加入申し込みが増え現在2,000回線を接続している。

「あすなろ」の内容は、重要事件等マスコミで報道される事件以外で、他の地区へも波及する虞れが認められる生活に身近な例えば

○ 空き巣狙い、忍び込み、事務所荒らし等侵入盗の発生状況

 

 

 

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