1 都道府県名
岡山県
2 モデル地区名
倉敷地域安全パイロット地区
3 重点となる活動項目
(1)地域ぐるみで子供を犯罪から守る活動
(2)倉敷駅周辺環境浄化活動
(3)道路等環境浄化活動
(4)少年健全育成活動
(5)高齢者保護活動
4 活動事例
(1)地域ぐるみで子供を犯罪から守る活動
管内の豊川地区は、小学校の通学路が市街地から離れ、人家のないところがあることから、登下校中の児童らを痴漢等の犯罪被害から守るため、学校及びPTA等に呼び掛け、商店等に協力依頼して、子供たちが逃げ込める場所「こども110番連絡所」を設置するための会議を開催、協議してこの活動が決定した。
「こども110番連絡所」は
○ 誘拐、痴漢等の被害発生防止を目的とした子供の保護活動
○ 不審者等の出没及び被害発生時の110番通報及びその補助活動
○ 不審者出没等危険箇所の通報
等を目的とし、当初、地域安全推進員が協力を依頼した商店、民家等12箇所に設置、区内の小学校の児童たちに対し、設置場所などを具体的に説明した。(この活動は、新聞、テレビでも報道され、他の自治体、関係団体等からの問い合わせがあるなど、大きな反響があった。)
現在、管内19小学校区内の全域に720箇所の「子供110番連絡所」が設置されており、同連絡所が効果的に活動できるよう、推進員が設置場所を訪問し、アンケート調査等を取り入れ、反省・検討を行い、あるいは「仮110番連絡所」を設けて、誘拐、痴漢等に遭遇または目撃した場合の訓練をするなどして被害防止に努めている。
また、この活動が地域ぐるみで実施されているところから、痴漢、不審者の出没が前年度より減少するという成果をあげた。
(2)倉敷駅周辺の環境浄化活動
JR倉敷駅北地区が、倉敷チボリ公園の開園など周囲環境の変化により、夜間など若者グループの暴走行為等が懸念されることから、地域安全推進員の呼び掛けで、地区内の関係団体(15団体)と協議した結果、『観光文化都市・倉敷』にふさわしい明るい街づくりを行うことを決定し、「倉敷駅北周辺地域を明るくする会」の名称で、7月4日、約100人が参加してその結成式を行った。
「倉敷駅北周辺地域を明るくする会」は
○ 暴走族の排除と健全な青少年の育成
○ 若者に対する有害環境の浄化