また、少年に関しては、平成9年6月20日付で管内4町内59箇所に、児童に対するいわゆる「声かけ事案」の被害防止と保護を目的とした、子供かけ込み所「こどもSOS連絡所」を開設した。
「はいかい老人SOSネットワーク」の構築、及び「こどもSOS連絡所」の開設は、その趣旨が広報紙等によって地元住民に理解されていたため、一時的に所在不明となった痴呆老人や幼児の発見保護活動においては、発生した事案が早期に解決(発見保護)し、地域安全活動の意識がより一層向上した。
これらの施策は、「生活安全条例」、「地域防犯活動促進モデル地区活動」に基づくものと地域住民に理解されており、いわゆる「自らの安全は自らで守る」の意識と地域の連帯感が、これによってより一層強くなっている。
また、平成9年8月9日、赤碕町農業者トレーニングセンターで開催した「少年の集い」の中でも、特に、
・ 警察官とボランティア合同の「声かけ事案」を想定した寸劇
・ 中国人研修生と韓国人留学生による歌謡、創作舞踊の披露
は、参加した少年たちに事案への危機感を味あわせると同時に、和やかな国際感覚をも経験させるという、少年の非行防止と防犯意識の向上に大きく貢献した。
5 モデル地区活動の効果
地区住民が「地域安全活動とは何か」を具体的施策で体験することによって、少年から高齢者までの幅広い地域住民に対し、地域安全活動の重要性を認識させることができた。また、地域防犯推進員への防犯活動用ブレザーの支給は、推進員により一層の活動意欲を向上させた。