○ 万引き防止防犯サミットの開催
隣接する三重県警察二署の各防犯・少年関係者による万引き防止等の意見交換会の開催
○ 管内各高校・中学校における覚せい剤等薬物乱用防止教室の開催
○ 大型量販店と防犯、少年関係者との懇談会の開催
○ 各地区における少年非行防止懇談会の開催
4 活動事例
(1)安全な街づくり対策の推進
子供を犯罪から守る緊急避難場所「きしゅう君の家」のモデル校の設定
(2)子供を犯罪から守る緊急避難場所「きしゅう君の家」の設定
ア 設定の背景
全国的に子供を対象とした凶悪事件が発生し、大きな社会不安を酸し出していることからこれら事案の未然防止と地域住民の不安解消のため、地域安全推進員が中心となり、小学校育友会等の協力を得て、モデル小学校2校を選定し、校区内に子供を犯罪から守る緊急避難場所「きしゅう君の家」を160箇所に設定した。
イ 設定の趣旨
「きしゅう君の家」は、児童を対象とした凶悪事件を未然に防止するとともに、わいせつ等身近な犯罪に対し、児童自身が警戒心を高め、「自分の身は自ら守る」という意識を醸成するとともに、児童の保護関係者にも自主防犯意識を促し、地域安全活動の一環として実施したものである。
ウ 設定の基準「きしゅう君の家」の設定にあたり、地域安全推進員、小学校育友会の関係者の実地踏査により、小学校の通学路沿道付近で、「昼間家人が在宅している」、「児童を一時保護し110番通報に協力できる」等、子供の緊急避難場所として適切な場所を選定し、「きしゅう君の家」のステッカーを貼付して設定したものである。
エ 設定の状況
本活動に対しては小学校において、校舎出入口に「きしゅう君の家設定箇所図」を設置したり、設定箇所の住所を記載した一覧表を児童に配布するなど積極的な支援があった。
また、本活動は、地方紙に大きく掲載されたこともあり、各校に広がりをみせ、すでに、11校384箇所に設定しており、現在、管内全校の設定に向け準備中である。
オ「きしゅう君の家」の活動事例
事件には至らなかったものの、管内の本宮町において、泥酔者が下校中の小学生をからかうという事案があり、その際、小学生は、「きしゅう君の家」に飛込み、家人からすぐに警察、学校に連絡があるなど、「きしゅう君の家」の設定の浸透及び効果を確認することができた。
5 モデル地区活動の効果
○ 積極的な住民参加による地域安全活動の推進
・今回、パイロット地区に指定を受けたことにより「みんなでつくろう安心の町・新宮」のスローガンを掲げ、安全な街づくり対策の推進を図った。
・「きしゅう君の家」の設定においては、地域安全挺進員、小学校育友会等の自主的な参画があり、少年非行をなくす中学生等の意見発表会には少年補導員が参加した。また、少年の社会参加活動としては、スポーツ少年クラブ貝に地域安全推進員や地域住民が参加して、清掃活動を行った。
・このように、地域住民、自治体、警察が一体となって目指した「住民参加活動」が定着しつつあり、更に地域住民主導による活動の活性化を図ることとしている。