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「洲本ターミナルビルの電光掲示板」「中川原・安子地区の洲本市有線放送」を活用して、地域実態に応じた旬な安全情報を提供し、防犯を呼び掛けた。

(3)防犯抑止活動の推進

ア 平成9年5月に発生した「神戸市須磨区における児童殺傷事件」に伴い、幼稚園、小学校等の通学(園)路に対する危険箇所のパトロール及び「こども110番の家」モニター179箇所を、防犯協会長・洲本警察署長連名で委嘱し協力を依頼した。

イ 毎月25日、交番勤務員・駐在所員と連携して、空き家、公園等に対する合同パトロールを実施した。

(4)少年非行防止活動の推進

ア 街頭補導活動の実施

毎月10日の「少年を守るロヨ及び祭礼等における街頭補導活動を少年補導員等と連携して実施した。

イ 少年の薬物乱用防止活動の実施

保健所、警察署と連携して、洲本市内の高校において、「業物乱用防止教室」を開催するとともに、夏休み期間を重点にゲームセンター、カラオケハウス等の溜り場に対する合同パトロール及び管理者対策を実施した。

(5)高齢者対策の推進

洲本市の65歳以上の高歯令者は、総人口の約20パーセント(8770人)を占めており、県下における高齢化率も高いことから、はいかい高齢者の早期発見を目的として、警察、保健所、福祉事務所、消防、社会福祉協議会、防犯協会が実施機関となり、タクシー、宅配、新聞・牛乳配達所、金融機関等の協力団体101箇所のFAXを活用した「洲本はいかい高齢者SOSネットワーク」を構築した。

 

5 モデル地区活動の効果

 

(1)平成10年4月には、淡路島と本州を結ぶ明石海峡大橋が開通し、交通環境の変化、生活環境の24時間化、新しい形態の事作事故の多発等が懸念されるところである。

このような情勢のときに「地域安全活動促進モデル地区」に指定されたことにより、関係機関・団体はもとより地域住民の地域の安全に対する関心が高まり、防犯意識の改革に大きな成果を挙げるとともに、各種街頭キャンペーンの状況が新聞に大きく報道されたことから、防止効果と地域住民の自衛防犯意識を高めることとなった。

(2)少年非行防止活動を重点の一つととて、街頭補導活動や広報啓発活動を積極的に推進した結果、

平成9年中、少年による強姦等の凶悪犯は0人(前年比-8人)、粗暴犯5人(前年比-4人)

と減少した。

また、ぐ犯少年等の補導人員は、平成9年中163人(前年比+70人)と大幅に増加し、積極的な補導活動の成果となって表れている。

 

 

 

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