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全推進委員等で考案したオリジナル防犯グッズ「ひったくり防止カバー」等を配布・販売した。

(5)「こども110番の家」制度の実施

神戸市や奈良県で小学児童や中学生が殺傷される事件の発生に伴い、地域安全推進役員・委員が中心となり「地域のこどもは地域で守ろう」という自主安全活動の推進について、区役所や小学校、地域住民等に働きかけを行い、7月18日刈田小学校において、地域住民や児童約500名が集まり、住吉区「こども110番の家」の発足式と児童の模擬訓練を実施、現在、協力者800名でこどもを守る運動を強力に推進している。

また、各小学校に対する「電話パトロール」を実施、不審者等の情報収集と警戒パトロールを実施している。

(6)歳末警戒に伴う各行事への参加

12月1日に実施した「歳末警戒隊発足式」に地域安全推進役員・委員全員が出席し、また自主安全活動として防犯教室や街頭キャンペーンを計画推進、さらに全地区において歳末夜警の自主防犯パトロールを実施、歳末に多発が予想される侵入盗、ひったくり等の防止を図った。

(7)地域安全活動意識の高揚施策

全国地域安全運動、歳末警戒の期間中に広報用「胸リボン」を各1500枚作成し、金融機関、深夜スーパー、パチンコ店に配布着装してもらい、地域安全意識の高揚と犯罪の未然防止を図った。

 

5 モデル地区活動の効果

 

(1)地域安全活動意識の浸透

地区内は、住吉大社を中心に発達した古くからの住居地域であり、古くから居住している住民が多く、地域の連帯性は高い土地柄であるが高齢者が多く、地域安全活動に理解は示しているが自主的活動はやや低調であり警察主導であった。

今回、地域安全活動推進パイロット地区に指定され、3地域に分けての地域安全大会や連絡会・懇談会等を開催し、自主的活動の重要性や活動方法等について話し合いをすすめることで、地域安全推進役員・委員相互の連携や自主性が高まり、各地域での懇談会や防犯教室等の開催が増加するなど、自主安全活動が浸透してきた。

(2)地域住民の反響

地域安全推進委員が実施している広報活動、安全パトロールや「こども110番の家」制度の推進等により、地域住民の連帯感と向主活動が高まり、その活動は地域住民はもとより、学校等関係機関(団体)などから高く評価されている。

 

 

 

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