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(4)「薬物乱用防止教室」の開催

富士吉田警察署に協力し、市内4高校において「少年の業物乱用防止教室」を開き1200名の生徒・教師に対し、ビデオ及び講話によって覚せい剤の乱用防止を訴えた。

(5)時機をとらえた「地域安全ニュース」の発行

県内他警察署管内で発生した“不審な尾行者”ひったくりの疑い)、“連続通り魔事件”などをとらえ、ただちに「地域安全ニュース」を発行、自治会を通じて回覧し広報した。

また、「全国地域安全運動」「年末年始特別警戒期間」には、銃器根絶、少年非行防止、薬物乱用防止、暴力追放を特集し、市内全戸に配布し事件・事故防止を呼び掛けた。

 

5 モデル地区活動の効果

 

(1)地域安全推進員の選考に当たって、富士吉田市連合自治会長、富士吉田市消防団長を推進指導員に、市役所自治振興課長を推進員としたことから、自治会組織を通じて地域の安全は自らの手で守るとの意識が浸透し、地域安全ニュースをはじめとして、情報の伝達・収集がスムーズに行われた。

(2)パイロット地区の指定は、単年度で終わることとなったが、推進員の間から「ブレザー等の装備が配分されたので、このまま地域安全活動を継続したら」との意見も出ており、所轄警察署において検討中である。

(3)刑法犯発生件数の大幅減少

富士吉田警察署は、富士山、富士五湖の観光地を管轄し、事件発生件数も県内3番目の警察署であるが、平成9年中の刑法犯発生件数は588件、前年比-374件-38.9%と大幅に減少した。

とくに減少の目立ったのは、

窃盗犯で514件(前年比 -366件、-41.6%)

内訳   侵 入 盗 116件 (前年比  -55件、-32.2%)

     未 物 盗 75件 (前年比  -99件、-56.9%)

     非侵入盗 323件 (前年比 -212件、-39.6%)

である。

ちなみに、県下全体では、

刑法犯総数  2.4%増

窃 盗 犯  2.1%増

となっている。

 

 

 

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