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ことを示している。そしてまた、将来の総合的社会保障制度の基盤としてのCPFの可能性を示している。

 

我々は、また、将来、もっと多くの高齢者が、依然として弱いという高齢者のマイナスの固定観念から抜け出せると期待している。「最も健康で行動的なシェア市民のコンテスト」や「シェア市民行列および才能発掘」の様な1997年の高齢者市民週間のプログラムは、将来のもっと行動的で若々しい高齢者が多くなるという傾向を示している。毎年恒例の高齢者市民週間は、高齢化の肯定的な認識を促し、高齢者に健康で行動的でいるよう励ますため、1979年に発足した。もっと多くの高齢者が、幸福な退職後の人生に備えるために、退職前セミナーへの参加に興味を持つだろう。現在、ピーブルズ・アソシエーション・リタイアリーズ・クラブは、おそらく、定期的な退職前セミナーを提供する唯一の機関である。企業にも、退職していく従業員のために、この様なセミナーを計画することを奨励すべきである。

 

健康な高齢者が、他の身体の弱った高齢者や社会で恵まれていない人を助ける活動が、もっと多く、自発的に行われるだろう。アメリカのシェア・ボランティア団体と同様の高齢者のボランティア活動が発達して、退職者の専門的知識や自由時間を意義あるボランティアおよび共同体の活動に利用できるかもしれない。交通費手当および保険の保証の様な基礎的な支援については、彼らの貢献に対する認識として開発すべきである。高齢者の間の識字率が上がり、他の国で成功している、高齢者向けの大学や高齢者向けの宿泊所のようなプロジェクトを通して教育の継続の要望を満足するためのプログラムが必要である。もっと多くの高齢者クラブが作られる見込みで、おそらく、もっと流行の先端を行く名前をつけ、違った要求を持った会員に多様な活動を提供していく。例えばイスラム教徒向けの高齢者クラブでは、イスラム教徒の高齢者の社会活動に加えて、宗教的な要求に答えるために1995年に作られた。将来、もっと自立して行動的な高齢の消費者からの旅行やレジャーの需要が増加するだろう。

 

健康管理および医療という意味では、ケース管理サービス・モデルは、高齢者向けの社会サービスの総合的で継ぎ目のない連絡網を作ることに力が注がれているが、今後はさらに発展しそうである。ケ

 

 

 

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